Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB曇天,ISO200,SS/1.3秒,f/8 Z24-200mm f/4-6.3VR
河津桜が咲く頃になると東京ソラマチへ出掛ける。スカイツリーの直ぐ下を流れる『北十間川』に架かる『東武橋』の辺りに河津桜が2本立っており、数多くの写真愛好家や、観光客で賑わう人気の撮影スポットである。
2月下旬~3月中旬辺りが見頃となり、ライトアップされたスカイツリーを背景にした河津桜とのコラボは何回見ても飽きる事のない東京を代表する風物詩となっている。ただ、残念な事に撮影範囲が狭く人が多くなる夜間は密集してしまうため、撮影ポイントを見つけるのに結構苦労する。誰が撮っても同じような構図となり、自分の個性を如何に引き出すか、その辺りで狭い中を試行錯誤しつつの撮影だった。
日中なら兎も角、夜景ともなればやはり三脚を使いたい所ではあるが、『三脚禁止』の赤い文字が目立っている。それでもそんなルールお構いなしの若いカメラマン数人が堂々と三脚を広げて場所を占領してしまうため、その間を縫うように奥へと入り込み、ベストポジションを何とか確保した。
私はつい最近、低い位置に咲いている花の撮影のため、卓上のミニ三脚(SLIK)を購入しており、この日もカメラに取り付けていた。その三脚を自分の胸を台にして押し当て、モニターを見ながら構図を決め撮影。10~15秒といった長時間露光は無理でもかなり遅いシャッタースピードで撮る事が出来た。電信柱にでもなった積りで自分さえ動かなければ何とかいけると思った訳で、これが意外にも使える事が分かりこれでまた撮影の可能性が広がったと嬉しくなった。



