パンデミックが終焉する日。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

Nikon Z7Ⅱ,Mモード,WB晴天,ISO200,SS/8秒,f/16 LAOWA FFⅡ 14mm f4.0

 

 

 正月3が日は新型コロナの感染者も比較的少なく、各地の神社には初詣に訪れる人々で賑わっていた。私は少し時期をずらして1月17日に神田明神(神田神社)へ赴いた。参拝客も少なく撮影もスムーズに行う事が出来た。おそらく誰もが思っているであろう、コロナ収束を祈願し、マスクの要らない日常を待ち望んでいるに違いない…。

 だが突きつけられる現実はそう甘くはなかった。僅か一ヶ月の間に感染者が全国で8万人を超えると言う、オミクロン株の急激な感染拡大により、日本全国に『まん延防止措置』が適用され、東京は『緊急事態宣言』の目安としていた病床使用率が50%を超えたが、都はその基準を変更し新指標を作った。だが、医療や検査を受けられない患者が巷に溢れ返っている現状は既に緊急事態と言ってよい。

 オミクロン株は「重症化しない」「風邪と同じ」という言葉だけがひとり歩きし始め、人々の気持ちに油断と軽視する風潮が蔓延り始めていたのも確かである。それが更に感染拡大に拍車を掛け、あっという間に感染爆発が国内でも広まってしまった。

 オミクロン株の猛烈な感染スピードは人智を超える全く持って想定外の事態だったのだろう。それ故、政府の対応は今回も後手に回り、3回めのワクチン接種も著しく遅延し、それに加えて検査キットやPCR検査試薬の不足が現状を更に悪化させている要因となっている。これらは全て政府の見通しの甘さが招いた人的被害と言えるだろう。

 この2年コロナと向き合って来て、教訓を嫌と言うほど得ているにも関わらず、相変わらず旧態依然とした対応に、国民もうんざりしているのではないだろうか?3回めのワクチン接種が終わる頃にはピークが過ぎ、次に控えている『ステルスオミクロン』と呼ばれる亜種の『BA.2型』に置き換わり、ゴールデンウィーク辺りは第7波に見舞われているかも知れない。先の見えないパンデミックの終焉はいつになったら訪れるのだろうか…。