民主敗れて山河あり。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-選挙

「参議院選挙の敗北は、菅総理の暴走が招いたものである」

―わたしの指示通りに動いていればよいものを、一人で勝手に舞い蛾って口を滑らせおって―

 小沢一郎元幹事長は、腸の煮えくり返る思いで選挙速報を見つめていた。

選挙結果は、連立政権を築いて来たパートナーの社民・国民新党も含めての敗北であったが、予想以上に議席を伸ばした自民党が勝利したとも思えない結果である。

一人勝ちしたとすれば「みんなの党」。競馬に例えれば大穴。選挙賭博をして「みんなの党」を買っていれば今頃、勝利の美酒に酔いしれているのではないだろうか。

消費税はいずれ上げなくてはならない時が必ず来る。増税のタイミングは世界の経済情勢も含めて、慎重に行わなければ国民の理解はまず得られない。

過半数割れを起こした事で「ねじれ国会」がまたしても不安定要素を生み出し、ドタバタ国会の戯曲が今年後半を占拠することになる。

与党に成り上がった民主や連立の党首たちは、不慣れな与党揺れに船酔いを起こした状態が続き、バランス感覚を失ったまま、政権の舵取りすら出来なくなり支持率が低迷する。

無責任な野党でいた方が楽…野党に戻りたい。と、そんな声が漏れ始めたりしたかどうかは別として、きっぱりと与党としての「仕事」をして貰わなければ困る。

ばら撒いた種が実を結ぶのはまだ先の事であるから、じっくりと時間を掛けて育てるのも政治家の役目である。撒いた種に水をやらなければ育たない事もよく頭に入れて置くべきだが、やりっ放しと言うのが一番いけない。

後片付けもしっかりやって置かないと、引き継いだ政党が同じ過ちを犯すだけである。今回の参議院選挙の結果は「国民が民主党にお灸を据えた」と言うことだろう。