日本のお相撲さん。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


プールサイドの人魚姫-お相撲さん

千秋楽を待たずして早々と優勝を決めてしまった白鵬であるが、彼の強さだけが際立った夏場所だったと言えようか。

朝青龍が土俵を去った後、一人横綱として大相撲を牽引して行かなければならないプレッシャーがあるにしても、横綱が強すぎるのかそれとも他の力士が弱すぎるのか…。

この夏場所は特に波乱もなく淡々と勝負が進み、いつの間にか13日目を迎えた時点で、あっさりと優勝を決めてしまう白鵬。

琴欧州との一戦はそれでも見応えはあったものの、やはり粘り強さで定評のある白鵬の前に力尽きた琴欧州。

それにしても、結局のところ土俵を湧かせているのは外人力士たちばかりであり、大関に昇進した把瑠都がどこまで優勝戦線に食い込むか注目を浴びた場所でもあった。

そんな外人力士の話題ばかり目立つ中で、相撲ファンを喜ばせる唯一の話題は、魁皇の1000勝達成だっただろう。

元横綱・千代の富士に続く史上二人目の記録は見事であり、相撲の歴史をまた一つ塗り替える予感を感じさせる大記録である。

このようにベテラン力士が頑張っている中で、若手力士たちの低迷ぶりに相撲ファンから落胆のため息が聞こえてきそうである。

相撲界の人材不足も深刻であり、国外に人材を求めるのもやむを得ないが、一昔前のような力士の育つ土壌が失われつつあるもの事実であり、それが相撲の国際化に拍車を掛けているのだろう。

金髪や茶髪のマゲに違和感さえ抱かなくなってしまい、最近では日本人よりマゲが似合う外人力士たちの台頭に危機感さえ覚えないというのは、日本人の相撲が失われてしまった事に対する嫉妬ではないだろうかと思ったりもする。

日本人力士で一番強いのは一体誰なんだろう…。

この際、日本人力士場所を新たに作って争ってみては如何だろう。

そうすれば少しは発奮してやる気を出す力士が増えるかも知れない。

ところで、某週刊誌のネタにされている琴光喜の今後が気になるところ。

野球賭博に手を染めた事が事実であれば、土俵外での乱闘騒ぎでは済まされない相撲界の汚点がまたしても相撲道を汚すことになる。

朝青龍が去っても相撲界の闇は消える事はないのだろうか?