新聞少年は何処へ行った。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

ひき逃げ

まだ夜も明けきらぬ時間、小さな新聞販売店だけが煌々と闇夜に向け灯りを放っていた。

外は冬支度を急かすような冷たい風が吹く。

その少年は中学を卒業すると、直ぐに近くの新聞販売店で働き始めた。

殆どの少年少女たちは高校進学が当たり前の時代に、彼の姿は集団就職で上京した「金の卵」を思い出させてくれた。

わたしも高校へは行かず、16歳で就職した。

新聞配達の経験はないが、朝は早く夜は遅い仕事はハードを極める。

どんなに雨風が強くとも休むわけには行かない。多くの人が新聞を待ちわびているからだ。

朝刊を読んで一日が始まり、通勤電車内では新聞を立ち読みする人たちで混雑している。

新聞を配るのに最も利用されているのが原付バイクであるが、免許の要らない乗り物の自転車も便利だ。

ただ、雨の日などは合羽を着ないと乗ることが出来ない。

視界を遮る風や水滴と、滑りやすい道路は交通事故の危険に満ちているので注意が必要だ。

先日16日に起きたひき逃げ事故。新聞少年の命を奪った容疑者はやはり飲酒運転だった。

飲酒運転の罰則が強化されても一向に減らない飲酒による事故。

人の命を奪っておきながらその罪は以外と軽く、数年から十数年の服役で社会に戻ることが出来る。

消えた命は戻らないというのに、罪はその罰則で消えるのか。

ひき逃げという最も凶悪な犯罪を撲滅するならば、いっそのこと終身刑か死刑にでもしなければ、この狂った車社会に秩序を戻すことは出来ないだろう。

亡くなった少年の死を無駄にしない為に、わたしたちが出来ることを実践しようではないか。