前回の記事「妊婦さんはどこへいく?」に対し、皆さんから多くのご意見を頂きありがとうございました。
問題を提起したまま終わらせることは無責任であり、関連記事を書かなくてはならないという思いに駆られてはいたものの、わたし自身の言葉を捜すのに随分と時間を費やしてしまったため、ブログの更新が遅れてしまったことをこの場を借りてお詫び申しあげます。
「受け入れ拒否」や「たらい回し」と言った言葉がマスコミを通じて一人歩きしている。
これらの情報で批判の矢面に立つのは医療従事者や病院。
患者を受け入れられない事情がそれぞれの病院にあることは事実であるが、コンピュータテクノロジーが発達した現代に置いては、あらゆる情報を光の速さで共有出来る時代でありながら、一人の命さえ救えないという現実に矛盾さえ感じる。
日本全国の病院をネットワークで構築し、常に最新の情報が医療従事者に届けられるようなシステムを作りあげるべきだとわたしは思う。
医師や看護師などの立場と緊急を要する患者の立場、そのどちらをとってみても被害者は常に両者であるとわたしは断言する。
医療先進国と呼ばれるアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウエーデンとそして日本。
医学の進歩は目覚しい発展を遂げているにも係わらず、その恩恵に恵まれる人間は一握りの数でしかない。
医療の進んだ国が十分な技術を提供しているかといえばこれには疑問が残る。
例えば、新生児の死亡率だけを比べてみても、その差は明らかであり、最も死亡率の高い国はアメリカである。
その逆に日本は最も低い。年間に産まれる子どもの数に違いはあるものの、WHOによれば日本の医療水準は世界一だという。
最も安全で健康な国と評価されているのである。
日本人は被害者意識が非常に強い。もちろんこれには同情なども含まれているが、客観的に事実を見つめる視座があれば、無責任なマスコミの報道に踊らされることも少なくて済むだろう。
現在の日本に欠落しているものは「団結心」である。
60年前、日本は原爆を二つ投下され、無条件降伏という屈辱的な敗戦を強いられた。
国が誕生して以来のどん底状態であったが、マッカーサーは日本人の勤勉さと生真面目な性格を見抜いていた。
アメリカの後押しがあったにしても、わずか数十年で経済大国にまで成長した。
国民がひとつの目的に向かって団結していたからこそ達成できたのである。
やがて日本は経済的にも豊かになり、個人を重んじるようになっていった。いわゆる個人主義の到来である。若者は大都会へと流れ、地方では過疎化が始まる。
そして核家族化が拍車をかけ、少子高齢化の時代がやってきた。
教育、医療、環境とそれぞれの問題点が噴出し、ストレスの塊に覆われる現代人は心を病む人で溢れかえることとなる。
身勝手な大人たちが増え、それが子どもたちにも感染し引きこもりや不登校に陥る病んだ子どもが増加して行く。
医療先進国とは名ばかりで、医者でさえ、患者の顔色を伺いながら診察する現代に真の医療など存在するはずもない。
そこまで追い込んだのは誰なのか?それはわたしたち国民なのである。
医療崩壊は国民全体の責任であり、皆が団結しなければ解決策は見つからないし、未来の医療に希望の灯りを点すことさえ出来ないのだ。
研修医制度の見直しや医師会の立て直しも必要だろう。
国をよくするも悪くするも国民の意思ひとつであり、わたしたちには国を変える力があることを再認識してもらいたい。
最後に今回も100を越えるコメントを頂きましたが、医療に係わる方の意見は実にリアルであり、大変参考になるため、皆さんももう一度目を通して頂ければ幸いです。