亀田興毅は過去の人。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

チャンプ 7月30日、東京・代々木第1体育館は暑さを吹き飛ばす観衆のどよめきにに揺れていた。
WBC世界フライ級チャンピオン内藤大助は、WBC13位の清水智信の挑戦を受けた。
変則ボクシングVS正攻法というスタイルの違う試合であったが、清水はアマチュア時代に鍛えた、ジャブを武器に序盤から中盤とチャンピオン内藤を苦しめ続けた。
自分のボクシングスタイルが相手に効果がない時、別の戦法を考えることも必要だが、内藤はあくまで自分を押し切った形となった。
清水はチャンピオンの試合運びをよく研究しており、その成果が随所に見られた。
試合途中に採点が発表され、清水が一歩リード。
このまま行けば判定勝ちに持ち込め、新しいチャンピオンの登場がにわかに現実めいてきていた。
途中判定の結果を耳にした場合、差がなければ特に心配する必要もないが、リードされているとなればやはり気は焦る。
挑戦者にとってみれば、絶好のチャンス。逃してなるものかと更に追い討ちをかけてくる。
しかし終盤ドラマが起こった。
内藤大助の放った左フック一発に、崩れ落ちた清水。
倒れた瞬間、悔しそうにリングを叩く姿があったが、焦っていたのは挑戦者だった。
喰らってはならない一発。十分気をつけてきたパンチを受けてしまったことに対する悔しさだろう。
そしてたたみかける連打によってそのまま、挑戦者の夢は消え去った。
劣勢に回りながらも、それを跳ね返すチャンピオン内藤大助の強さが光った試合だった。
スタミナと打たれ強さ。そしてリング上で見せるタフな精神力。
年齢を感じさせない彼の、真骨頂だっただろう。
試合終了後、反省の弁を述べる内藤大助。謙虚さと他人への思いやりを兼ね備えた人情ボクサーとも言えるだろう。
アナウンサーからインタビューを受けている最中、突如現れた亀田興毅。
TBSのお膳立てかどうかは知らないが、日本ボクシング界から追放されて、メキシコに戦いの場を求めた亀田家の長男。
ストーカーのように内藤選手に付き纏う。
TBSが散々利用してきただけに、今回の登場についても予想出来ていたので、特に驚きもしなかった。
この場に登場した亀田の背中が寂しく見えたのはわたしだけだろうか。
彼は既に過去のものになりつつある。
ボクシングの魅力を見せてくれるなら別だが、このままでは遅かれ早かれ、亀田のボクシングを見ることはないだろう。
生まれ変わった自分を見せるために、もう一度ファンの心を掴むことが必要だ。