脱皮した倖田來未。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

キューピー 「羊水が腐る」発言で活動を自粛していた倖田來未が帰ってきた。4月のコンサートツアーも危ぶまれていた彼女ではあったが、所属事務所側はこのツアーを中止した場合の損失が数百億円に上ることを予測していたため、何としても中止する訳には行かなかった。
スタートは静岡・袋井市の静岡エコパアリーナ。会場には6千人を超えるファンで熱気に溢れていたが、彼女がどんな姿で登場するのか、体調は万全なのかなど心配気な表情を浮かべた人たちも多くいた。
ライブが始まる前にステージ上に姿を見せた倖田來未。
自粛前と比べるとさすがにやつれた感は隠せない。緊張と震える身体をこらえつつも観客に向かって謝罪の言葉を述べ、深々と頭を下げた。
ファンと彼女の間には多少の隔たりと距離が在ったのも事実だが、ファンの一声が一気に距離を縮めて行った。
「くぅちゃん、お帰り…」ファンの言葉に涙を滲ませ、その一言に嗚咽を漏らしつつも全力で頑張ると誓った倖田來未。
この数ヶ月間が頭の中を駆け巡っていたのだろう。絶好調の自分、そしてその立場に浮き足立っていたこと。言葉の重さを十分に噛み締めて再出発を願って来た。
精神的に追い詰められた人間ほど弱い者はない。しかし、時を経て反省の日々を送り続けた彼女。失った物も大きいが、それ以上に大切な何かを得たのではないだろうか。
彼女もそろそろ脱皮の時。「エロかわいい」「エロかっこいい」などに終止符を打って、倖田來未が大人の女性に生まれ変わるチャンスでもある。
世の中には許せないものと許せるものがあるが、許すことの勇気と大切さを学ぶべきだろう。
自分が息を引き取る時になって、許せないものがあったのでは笑顔で死ぬことも出来まい。全てを許してあの世へ行く方がどれだけ幸せかよく考えてみよう。