アンビリーバボー!命の恩人は犬だった。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

ウシ 認知症の女性の命を一匹の老犬が救った。このニュースは7日の夕方NHKテレビで知ったのだが、この時点では犬の詳細は知らされておらず、ひたちなか市の公園で無事保護された時、犬はいつの間にか姿を消してしまったからだ。
野良犬か飼い犬なのか判断がつかず、どうせなら犬も一緒に保護すればよかったという声も聞かれた。
その数日後、このニュース知った女性が名乗り出て犬は飼い主の下へと無事に戻った。
一体どんな犬なのか気になっていたが、ネットで犬の姿を確認出来た。優しさに満ち、実に賢こそうな犬だったのでおそらく飼い主の女性が思いやりのある素敵な人なのだろうと想像出来た。
嫌悪感を抱くようなニュースばかりが目立つ中で、このような心が温まるニュースは珍しい。その主人公が犬ということ。しかも見知らぬ女性を助けたという信じ難い話。これにはどうも神秘的な要素が含まれているような気がしてならない。
介護犬や救助犬の活躍を耳にすることはあっても、彼等は訓練された特殊な犬である。今回の犬はありふれた飼い犬であり、特に際立った特長もなかった。
行方不明になった認知症の女性は73歳と多少高齢であり、当日の茨城県は真冬の寒気に覆われ、夜は氷点下に近い気温にまで下がった。公園の中で一人吐く息も白く凍り付き、寒さに身体中を震えさせながら助けが来るのを待っていたのだろうか。
深夜の闇の中に突然姿を現した犬に対し、普通なら恐怖感を抱くであろう。犬か女性かどちらが先に寄り添ったは知らないが、犬が湯たんぽ代わりになり女性の命を救ったといいう事実に変わりはない。もしこの老犬が現れなかったとしたら女性は凍死していたことは誰もが想像出来るだろう。
世の中には人知の及ばないところで時に奇跡に近いことが起こるもの。これもその奇跡のひとつかも知れない。神様が一匹の老犬に乗り移り、女性を救ったのかも知れない。救われた彼女にとって認知症と言うこともあり、今回の出来事を覚えていないかも知れないが、一足早いサンタクロースのプレゼントと言えるだろう。そしてこの老犬「ウシ」がわたしたち人間にまさしく「命」の尊さを教えてくれたのだろう。ありがとう「ウシ」。優しさを本当にありがとう。