猿にも読める所信表明。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


猿
10月1日、福田首相の所信表明演説が行われた。野党からのヤジが飛び交う中、淡々と原稿を読み上げる福田首相の顔は至って冷静だった。
安倍政権を殆ど手付かずのまま譲り受け、発足した福田内閣。スタート時点での支持率は60%近い数字を叩き出したが、これは今迄の安倍政権が余りにも酷すぎた為の、国民の藁にもすがる思いの結果だろう。
所信表明には一国を代表する政治家としての魂が込められていなければならないが、他人が書いた原稿を棒読みするようでは、その内容を総理の言葉として評価出来るものではない。
「自立と共生」「希望と安心」といった言葉は野党側にやや傾いた形だが、今の自民党を象徴する負け台詞に聞こえて来る。
参議院で議席を野党に奪われている以上、強気の発言は反感を買うだけに、独自の福田カラーを打ち出せない弱みもあるが、裸足で画鋲の上を歩くくらいの痛みを敢えて知ることも必要である。八方美人になりがちな今の政府に求められているものは、確固たる決断力とリーダーシップが取れる政治家の登場だろう。