腹を切った安倍総理。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


あべ
苦悶の表情を浮かべ視点は定まらず、赤く腫れた瞼に微かな涙が滲んでいた。9月12日、各地に乱れ飛んだ「安倍首相辞任」の号外。それを手にした人々は口々に「何故今なのか?」と疑問を投げかけた。そして余りにも無責任な退陣表明に、マスコミや国民の間から罵声とも取れる批判と落胆の声が飛び交った。
安倍晋三ほど運に見放された政治家も珍しい。小泉純一郎から政治改革のバトンを受け取り、「美しい国」作りとともに、亡き父親、安倍晋太郎がなし得なかった「自民党総裁」の座を手中に収め華々しい門出を送るかに見えた安倍内閣ではあったが、次々と発覚する閣僚たちの不正、政治と金が彼の前に大きく立ちはだかった。
年金問題で止めをさされ、その後も続く不正や課題が山積みとなった。拉致問題、テロ特別対策措置法など。自民党内部からも噴出する怒りや不満。誰も彼を擁護する者はいなかった。辞任するのであれば、タイミング的には参議院選挙大敗の時がもっともよかったのかも知れない。
その後、安倍改造内閣を立ち上げ、心機一転を計るもことごとく裏目の結果に終わる。国民やマスコミ、野党は勝ってなもので辞めなければ文句を言い、辞めれば無責任と無能呼ばわりする。参議院選挙の時既に彼の心は首相の座に在らず。一国一城の主を支える者が無能であれば、その城は空気の抜けたタイヤ同様、何の弾力性もなく前進することすら難しい。
新総裁の候補に麻生、谷垣、福田氏などの名前が上がっている。わたしは小泉の後、福田康夫元官房長官が適任だと思っていたが、彼も中々狡猾で小泉政権の後をおそらく予見していたのだろう。ここでも重要なのはタイミングである。幾つもそのタイミングを逃して来た安倍晋三氏の後ろ姿に安倍晋太郎の亡霊が見え隠れしていると思うのはわたしだけだろうか。
追伸:体調不良でご心配をお掛けしたことお詫び申し上げると共に皆様からの温かいコメントありがとうございました。