屋根より高い鯉のぼり。5月5日近くになると一般家庭だけでなく、様々な場所で見かける鯉のぼり。江戸時代から始まったこの習慣は、元々武家の間で男児の出世に願いを込めて家の庭先に飾られるようになった。
それが裕福な庶民にも伝わり雛人形と同様の意味を持つに至った。少子化が進む現在では、都会でのマンション暮らしの家庭が多く殆ど鯉のぼりの泳ぐ姿は見られない。
鯉のぼりは謂わば家族のシンボルでもある。子どもの頃、高々と5月の空にたなびく鯉のぼりを見ながら、家にもあったらいいなと思っていた。確かに裕福な家庭で立派な庭があり、家族の多い家庭のシンボルにも見えた。わたしは一人っ子なので、兄弟、姉妹がいる事の感覚が掴めない。その代わり、友人は多くいるので友人対する思いは家族同様に思っている。
子どもの日は「子供の人格を重んじ、子供の幸福をはかる日。」とあるが、近年起こった子どもが被害にあう事件を見ると、人格や幸福どころかそれ以前に大人が親である立場を放棄している現状が余りにも多すぎる。
子どもと共に親が何であるかを学ぶ事が子育てである。完璧な親などいないし、良い親の定義も存在しない。同じ子どももいなければ、同じ親も存在しない。
自分の子どもにとって良い親とは何か。それは風を身体一杯に受けて勢い良く泳ぐ鯉のぼりが教えてくれている。家族で同じ方向を見詰め合うことではないだろうか。