Uターンラッシュは故郷の味。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。


Uターン お正月を故郷や海外などで過ごした人たちのUターンラッシュが昨日から今日にかけてピークを迎えた。故郷で待つ両親や友人などと再会し、一年分の溜まった思い出話に笑顔が零れただろう。夏はお盆、冬は正月。この二つは普段会えない人たちが顔を合わせる絶好の機会でもある。故郷の良さは離れてみて初めて知ることもあり、やはり生まれ故郷の味は格別である。私は静岡県藤枝市が故郷であるが、東京に出てくる半年ほど前横浜に住んでいた事がる。23~24歳の時だった。久しぶりに静岡市に住んでいる叔母に電話を入れると、信じられない言葉が返って来た。「とし、藤枝の家が火事で焼けたんだよ…」「ええ?本当に、いつの事?」1980年12月の事だった。凍てついた冬の夜空を轟々と炎が舞い上がり、家や広い庭が瞬く間に焼け落ちた。実家での生活は中学1年の2学期まで過ごしただけと言う事もあり、当時はそれほど愛着を持っていなかったので衝撃はあまり受けなかった。実家には父も母も亡くなって伯父さんだけが住んでいたから、盆や正月が来ても藤枝に帰る事は一度もなかった。人に寄っては故郷が無いなどと言う人もいるが、故郷が自分の生まれた場所だとは限らない。自分にとって一番思い出深い場所。一番好きな所。それが故郷というものではないだろうか。懐かしく心にいつまでも残っている場所は誰にでもある。それこそが真の故郷なのである。