結婚記念日には、もう一度プロポーズを。 | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

記念日
1989年4月9日、東京駅ルビーホールにて私たちは結婚式を挙げた。仲人は付けず、人前式とした。両手には父と母の遺影を抱え、皆が待つ式場へと足を運んだ。数ヶ月前に医者から余命一年ですと言われたボロボロの心臓を抱え、ドクターストップがかかり、仕事も出来ないような状態だった。式が先か手術が先か二人で迷ったあげく式を先に挙げる事にした。通常ならば手術を先に受け、丈夫な身体になってから結婚式を挙げるのが本来の考え方だろう。だがその前に命の約束が出来ない男と結婚を決めた家内の寛大な心。そして家内の両親、なんと理解のある懐の深さをありがたいと思った。手術成功率85%にかけた家内の心境は・・・。もしかすると1ヶ月後には未亡人なんて事になりかねない状況だったのに総てを天に任せた家内こそ純白のウエディングドレスを着た天使だったのかも知れない。だからせめて私に出来る事それは結婚記念日を迎えるたびにプロポーズする事だ。