春は四季の中でも新しい息吹の始まりを告げている。新入社員が上野公園辺りでお花見の場所取りをやらされていたり、夜桜見物の人々でとても賑やかである。私も随分前だが花見を楽しんだ事がある。十数年前の今日がまさにその会社へ入社した日だった。まさか入社した日が花見だとは知らず、初顔合わせでそうそう飲めるものではなかったが、歓迎会を兼ねた花見に変更という事で遠慮なく酒と摘みを頂いた。満開の桜並木の下では仕事のことは忘れて若者たちが花吹雪と一緒に踊り狂っていた。そういえば中学生の頃天竜養護学校にいた時病室の窓から微かに見える桜の花を見詰めていた事があった。病気が重いために遠くまで行く事が禁止されていた。そんな子どもたちは他にもいたが花見に出かけた他の生徒たちが桜の花びらを帽子一杯に集めてきてくれた事を思い出した。今はもうその桜の木はないと思う。だが私の心に咲き続ける桜の木は永遠に涸れる事はない。
春は四季の中でも新しい息吹の始まりを告げている。新入社員が上野公園辺りでお花見の場所取りをやらされていたり、夜桜見物の人々でとても賑やかである。私も随分前だが花見を楽しんだ事がある。十数年前の今日がまさにその会社へ入社した日だった。まさか入社した日が花見だとは知らず、初顔合わせでそうそう飲めるものではなかったが、歓迎会を兼ねた花見に変更という事で遠慮なく酒と摘みを頂いた。満開の桜並木の下では仕事のことは忘れて若者たちが花吹雪と一緒に踊り狂っていた。そういえば中学生の頃天竜養護学校にいた時病室の窓から微かに見える桜の花を見詰めていた事があった。病気が重いために遠くまで行く事が禁止されていた。そんな子どもたちは他にもいたが花見に出かけた他の生徒たちが桜の花びらを帽子一杯に集めてきてくれた事を思い出した。今はもうその桜の木はないと思う。だが私の心に咲き続ける桜の木は永遠に涸れる事はない。