13歳のハローワークはアイデアが生んだベストセラー。 | プールサイドの人魚姫

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うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。



村上 龍
13歳のハローワーク
ご存知村上龍氏のベストセラー本。我が家にもあり一応サッと目を通し、気になる所だけしっかり読んでみた。自分は世間からみると「詩人」「作家」と呼ばれているのでそのところだけ参考にした訳である。なるほど日本では詩人で飯は食えないのか・・・。レベルの低い国だと思った。歴史がない生活の中に詩が取り込まれていない。など色々ある。作家にしてもよほど大きな賞でも取らない限り生活の糧にはならない。小説は5万部売れればベストセラーだがその印税は150万にしかならない。しかし誰にでも可能性として残されている最後の選択支が作家なのである。この企画を村上龍が幻冬舎に持ち込んだ時、担当者は首を捻った。今まで見たことも聞いたこともない作品。果たして売れるだろうか?本はいくら大物作家が書いたからと言って内容がつまらなければ売れない。13歳の職業安定所では売れそうもない、それほど本のタイトルも重要。しかし職安にはこれまで散々お世話になってきたが、この本を楽しむようには行かない。厳しい現実。溢れるニートたち。顔をしかめつつ真剣に職を探す人たち。今日見つからなければまた明日・・・。雇用保険も切れてしまい小銭がズボンのポケットからチャリンと道路に転げ落ちた。