空の彼方にに届け、誕生日プレゼント | プールサイドの人魚姫

プールサイドの人魚姫

うつ病回復のきっかけとなった詩集出版、うつ病、不登校、いじめ、引きこもり、虐待などを経験した著者が
迷える人達に心のメッセージを贈る、言葉のかけらを拾い集めてください。

母
母さん、誕生日おめでとう。69歳になりましたね、私には想像もつかないけれど、きっと素敵なおばあちゃんになっている事でしょう。天皇誕生日だから世間は休日です。天国にも祭日ってあるのですか?死んだ人は歳を取らないと言うけれど、私には貴方への記憶が殆どないから分かりません。雪のように白い肌で産まれたから「雪子」と名付けたとおばあちゃんが言っていました。そのおばあちゃんも随分昔亡くなりましたが、今一緒に暮らしているのでしょうか。28年の間、大変な苦労をして来たのだと思います。家を出て行ったのも父が原因だった。その父でさえ30年前に他界。貴方を苦しめた病気や差別を思うと、薬を飲んでしまった気持ちも分かる気がします。死ぬつもりはなかったのでしょ?ただ苦しみから抜け出したかったんですよね。僕の歌は届かなかったけれど、貴方の歌はちゃんと覚えています。私に出来る事は詩や小説を書くことくらいですが「届かなかった僕の歌」にしっかり貴方は生きています。だからまだ僕は貴方にさよならは言いません。身体ははなくとも心に刻まれていれば生きていることに変わりはないのですから。