東京都済生会中央病院に、中央聖書教会の牧師「石原先生」が入院しておられるので、早速お見舞いに行って来た。小雨の降りしきる中、傘も指さずオーバーヒート気味の私の身体には丁度よい冷たさだった。私はこの程度の雨であれば傘を指さない。雨に濡れるのが好きな少し(大分)変わった所がある。雨も天の恵みに変わりなく、私にとっては心地良い。術後間もない先生は意外と元気だった。先生には一度しかお会いしておらず、しかも非常に短い時間だったので、私の事は覚えていなと思った。病室に入りベッドを見ると空だった。あれ?何処に行ったのかなと思いながら病室を出ると、若い看護士さんがやって来て「石原さんは今お風呂に入ってます」と告げた。廊下で5分ほど待つと、ふくよかな顔に銀縁眼鏡の良く似合う先生が私の方に片手を挙げて挨拶してくれた。少し肩で息をしている先生はやはり病人だったが、順調に回復しており、随分と会話が弾んだ。時計を見るともう5時近く。病人の先生に長話しをしてしまい申し訳なく思った。病人の私がこうして花束を持って見舞いに行くのは初めての事。思えば最初に私を見舞ってくれたのは小学6年のクラス全員と千羽鶴だった。そして次々と訪れる見舞い客。今まで多くの方に見舞って頂いたお礼も込めて先生に花束を送った。私に花束は似合わないかもしれないが、病気になって初めて気がつく日常がある。健康な人もそうでない人もみな心に花束を持とう。