朝日新聞などの報道によると,本日9/4の13:05ごろ,熊本県宇城市で貨物列車が踏切に停まっていたトラックに衝突する事故がありました.トラックの運転士は踏切で立ち往生した後で線路外に避難したとのことですが,本来であればこのような場合は踏切から車ごと脱出するか,非常停止ボタンを押さなければなりません.踏切のバーは車で押し上げることが可能になっています.
,と,ここまでであれば普通の踏切事故で,被害者がいなかったことが救いであったのですが,特筆すべきは,この貨物列車の牽引機は「EF81 303」であったことです.
(画像左側)
この機関車は現在,EF510-300(画像右側)の増備により去就が大変注目されており,すでに,確実に確認できる文献上で312号機まで納入されています.
https://railf.jp/news/2024/06/21/171000.html
今回の事故でEF81 303は自走が可能ですが,テールライト・スカート・ステップを破損しています.場合によっては破損を修理せずに運用を終了するということが考えられます.今回の事故の報道においても,事故そのものというよりは車両の去就を心配される論調の報道が出ているあたり,この機関車が九州で,全国で愛されているのかということを考えさせられます.筆者はこの機関車が動いていることを見たことはありません.
関係者の方のご心身の無事と,EF81 303の復旧・運用再開(または保存)がなされることを祈ります.
なお,2024年9月はTOMIXで,このEF81 303の1/80と1/150の鉄道模型車両が製品化されます.