九州色キハ47に更新車が登場 TOMIX 2025/1 | 金屋代かずおのお部屋

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人気の塗装に更新車が登場

7/11,トミーテックは主に2025年1月に発売する予定のTOMIX製品(および,2024年12月に発売する予定のジオコレ製品;今回は割愛します)を発表・受注開始しました.早速,筆者が気になった順に見ていきます.特記なしは2025/1発売予定です.

 

  7枚目

いきなり7枚目からですが,「トミーテックLIVE」ではこの製品が最初に紹介されていました.静岡ホビーショーで告知されていた,16.5mmゲージ線路用のクリーニング貨車が受注開始となりました.電源は貨車に単三電池を入れ,ホコリ・チリ吸引・ヤスリ(乾式)・レールクリーナー(湿式)の各種クリーニング方法に対応している優れものです,と言いたいところですが,中国製で価格がなんと18,700円と設定されていました.円安で高機能,国内メーカー製品で入手・保守がしやすいはわかるのですが,競合製品になるバックマンのクリーニングパッド付きボックスカー(2023年時点で62ドル)と比べると明らかに高額になっています.16.5mmゲージのレールを使っていると日本型以外の車両も十分検討の対象になると考えています.ちょっとかなり慎重に考えなければなりません.

 

  6枚目

16番のキハ261-1000系で,新塗装の5次車です.従前から16番のキハ261-1000は存在していたので製品の設定は自然と言えます.韓国製品の例に漏れず,4両セットの価格は前回製品(旧塗装HET)から1万円程度上がっています.

 

  1枚目

キハ47の九州色は,今回は8000・9000番台の更新車で設定されます.今回のポスターで最も気になる製品でしょう.2018年に九州色(未更新車・ベンチレーターなし/アクアライナー)が発売された際には大人気製品になり,現在探そうとするとかなり苦労すると思います.その後,「ロマンシング佐賀」が全て製品化されてもやもやされていた方も多かったと思います.

今回は8000番台のうち,香椎線や唐津線,そして指宿枕崎線や吉都線・日南線で活躍している車両が3製品用意されます.

価格も値上がっており,全て買おうとすると,日程と居住地によっては,指宿枕崎線や吉都線に,交通費込みで乗車できてしまいます.これらの路線はJR九州の路線として廃止が危ぶまれており,先に乗車しておき,少々プレミアがついてもこの製品を必死で探すという選択肢はあり得ると思います.鉄道模型製品の競争相手は他社製品ではなく,鉄道事業者そのものです.

 

 2枚目

樽見鉄道のTDE10はTOMIXでは複数回登場していますが,今回は12月発売予定の「タキ1900 セメントターミナル」の牽引機を企図した内容です.樽見鉄道は2024年で開業40周年を迎えます.

面白いことに,開業直後にTOMIXで発売された,オハフ33の譲渡を受けたオハフ500型が39年ぶりに登場します.もちろん,細部も作り分けられます.

なお,ポスターにはありませんが,旧型客車の最後部を引き締めるダミーカプラーなどのパーツが発売されると,「トミーテックLIVE」で告知されています.

 

 3枚目4枚目

白山色の489系が,H03編成の指定で再登場します.ヘッドマークには「あさま・能登・はくたか」が含まれます.このH03編成は後に編成組み換えが行われ,TOMIXで製品化された「さよなら能登」として運行されます.

「白山」は当時信越本線経由でしたが,現在廃線となっている「横川〜軽井沢」で連結されていたEF63も,久しぶりに登場します.今回は3次型をスカート新規で作り直されます.

更新されたE231-800系(中央・総武緩行線・東京メトロ東西線直通)が登場します.

碓氷峠シリーズは再開するとのことで,今後の展開に注視します.

 

5枚目 

TOMIXの72・73系は人気製品ですが,今回は京阪神緩行線の3+4両編成です.その後,房総地区でも使用されていました.古めの特急・急行列車と並べて遊ぶことになります.

HC85のベーシックセットが2024年10月に登場します.

 

  再生産品

以下の製品が再生産されます.

  • トラ145000・カ3000・ツム1000・ヨ5000
  • タキ5450(日本石油輸送・東亞合成)
  • EF65 2127
  • EF510-0(増備型)
  • N700-8000
  • 923系ドクターイエロー(ベーシックセット含む)
EF65 2127は2023年11月の引退後も人気が衰えていないようで,3回目(1127号機時代も含めると4回目)の生産となります.
しかし,なんといっても2025年1月に引退するドクターイエローT4編成を,ズバリ2025年1月に再生産するという,センスの良さが光ります.発売時点ではメディアでもT4編成の引退は大きく取り上げられるはずで,このロットはかなり売れるのではないかと思います.現在の鉄道模型業界は「鉄道・模型を存じない方が,鉄道・模型を存じない方に売る」という構図になっているため,このような仕組みがメーカーでできるということがいかに凄いことかということです.トミックスにはもう少し「模型」として安定した品質の製品を供給していただけることを祈るばかりです.
また,トミーテックの2023年度決算は赤字となっています.タカラトミー本体の好調ぶりと対照的になっていますが,トミーテック製品は「トミカ・プラレール」のブランド価値を支えるために重要ですので,今一度頑張っていただきたいし,トミーテック社にはそれができる人的・物的資源があると信じていますと,追記しておきます.

 

以上になります.

 

 

  トレインボックス「きらめき・かがやき」

追記ですが,7/10に発売された485系「きらめき・かがやき」は,7/11 20:00時点でも販売中です.おすすめは「DISCOVER WESTモール」からの購入で,WESTERポイントが220ptつくほか,7/31まで適用される500円引きクーポンコードが発行されています.

 

 

  直販限定品 223-6000系

網干総合車両所の223-6000系が7/24に受注開始です.ダブルパンタグラフ準備の屋根板が新規製作されます.昨年発売された221系をお持ちの方は連結して走らせることも可能です.