当ブログで1日2記事は異例ですが,明日の記事に「【模型新製品】カトー」を予想しているため,当ブログの論調にあうこの内容は書く必要があります.
高崎支社のEL・DLが引退
JR東日本では,かねてからEL・DLを引退させる動きを見せていましたが,この度,高崎支社で「SLぐんま」をサポートしていた希少な機関車5両が,2024年秋を持って,旅客列車の牽引から引退すると発表されました.今回引退となる車両は以下の5両です.
- EF64 1001
- EF64 1053
- EF65 501
- DD51 842
- DD51 895
https://www.jreast.co.jp/press/2024/takasaki/20240606_ta01.pdf
また,SLであるD51 498・C61 20の運行は引き続き続けられ,「鉄道コム」によると,SLに補機が必要な場合は「GV-E197型」が編成最後尾に1両連結される一方,GV-E197型のみが客車を牽引するような列車の運行は予定されていないとのことです.
https://www.tetsudo.com/news/3169/
高崎には「DE10 1705」など他にも魅力的な機関車がありますが,それらの去就については発表されていません.
本質的に,ELやDLを牽引する列車を運行させて喜ぶのは大半が鉄道ファンであり,SLが牽引する列車の代わりに運行させても,大半の場合はがっかりされ,かつては指定席券が払い戻される,利用者に粗品が配られるケースが多かったです.この取り組みはJR東日本ではSLについてはなんとか維持していく一方,通常の電車・気動車と大きく運転方法が異なる,国鉄由来のEL・DLについては廃止するという流れに沿うもので,JR西日本の「機関車は維持するが12系は廃止する」と真逆の対応となりました.お疲れ様でした.いずれの車両についても検査期限が残っていれば入れ替えなどで使用される可能性がある一方,この5両は大宮・横川・青梅(EF65は除く)の,JR東日本と関わりが深い博物館への収蔵に値する車両ではないかと思います.今後もこれらの車両の動向に注目します.極端な話ゴミ・木屑・紙屑,これらが混じった水で動き,構造も市井のボイラーやピストンと同様なSLと比較し,専用の部品がなければ動かすこともままならず,どうしてもSLより注目度が下がるEL・DLの持続的な動態保存には無理があった,と言うことでしょう.
模型的に見ると
筆者もついに,これらの車両を使用する列車に乗ることはもちろん,見ることも叶いなさそうです.むしろ鉄道模型でお世話になったと言う方も多いのではないかと思いますが,実際に,この5両はKATO・TOMIXで製品化されています.
(絶版品・限定品・特別企画品を含みます)
- EF64 1001:TOMIX 98990
- EF64 1053:TOMIX 7134
- EF65 501:TOMIX 7124
- DD51 842:KATO 7008-5
- DD51 895:KATO 7008-G