【大糸線応援隊】KATO 10-875 キハ181系はまかぜ | 金屋代かずおのお部屋

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西日本各地で広く活躍

本日はKATOの「キハ181系 はまかぜ」を紹介します.製品は2度生産されていますが,初回は筆者に鉄道模型の予算がほとんどなく,TOMIX製品があることから,ついに買うことなく終わりました.

 

 

その後,2021年に再販されており,筆者が持っているのはこちらのロットです.

TOMIXとは色合いが全く異なり,ベージュ色は濃く,白地はより白くなっています.全くの別物と言って良いでしょう.製品は6両セットですが,実車は7両編成で運行される機会も多く,Assyパーツでキハ180を確保しています.

この「はまかぜ色」はATS-P搭載車を再現しているなどの作り込みが光り,実車も「いそかぜ」「おわら」や伊勢志摩方面への修学旅行列車など広く活躍しました.入手できてよかったですが,筆者にとってはTOMIX製品が最初のブックケース製品であることもあり,当面両方とも持っておこうと思います.

 

と,この製品を紹介するのは,本日発表された以下のプレスリリースがきっかけです.

 

  大糸線の利用促進・利便性向上について

一見すると大糸線の利用を促すための旅行商品や,回遊に便利なバスを設定するなど,文字通り利用促進と思いますが,筆者としては「廃止決定前最後の大規模キャンペーン」に見えました.というのも,行う施策が三江線に対して行ったものに似通っていたためです.JR西日本としては飛地路線である大糸線の維持はそこまで重要でなく,むしろ早めに廃止したいということがよくわかります.大糸線が三江線と異なる点は,首都圏から新幹線が直行していること,立山黒部アルペンルートなどと組み合わせた,鉄道そのものが主目的でない観光ルートに組み込めることです.もう少し観光向けに開発するということはできなかったのかと思われます.JR西日本の路線として廃止されることは必至ですが,レールが剥がされないことを祈るばかりです.

(「路線が廃止される」と「レールが剥がされる」は意味が異なることにご注意を願います)

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/a8b346b95feada8481777594584e91b7.pdf

 

本来であれば東京や大阪からこの区間に直行する列車を運行するのが良いかもしれません.しかし,直行列車を運行すると仮定すると,関係する鉄道事業者は少なくとも3社であり,現行のスキームでは運行しようがないのも事実です.大糸線内でも交換できる駅が根知駅のみになっているなど,かつてリゾート向け列車が直通していた名残は全くありません.

なお,このキハ181系もその直行列車に使用されたことはあります.

 

5/26追記:信濃毎日新聞の報道によると,白馬〜糸魚川の臨時バスについて,「大糸線の廃止を視野に入れた取り組みではない」と報じられています.しかし,大糸線がJR西日本・JR東日本の路線として廃止される可能性は依然として高いです.

 

 

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