N700系も短編成化へ など | 金屋代かずおのお部屋

金屋代かずおのお部屋

周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

 

最後まで残るのは2本!!

2024/2/14,JR西日本は社長記者会見を行いました.これに合わせ,これまでに当ブログの論調で取り上げるニュースをまとめておきます.

 

  273系のメロディ

2/9に,273系の車内メロディとして,「ヒゲダン」こと「Official髭男dism」の楽曲「Pretender」と「I LOVE...」を使用すると発表されました.「ヒゲダン」のメンバーのうち2名は鳥取県米子市出身です.「Pretender」は山陰方面の下り列車で,「I LOVE...」は岡山行きの上り列車で使われます.

また,「Pretender」は4/6 9:35(やくも10号)から米子駅の発車メロディとして約3年間使われます.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240209_00_yakumo_higedan.pdf

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240209_00_press_yonago_higedan_1.pdf

 

なお,381系の車内メロディはそのままです.ということは,聞いておく価値がある曲であるということです.

 

  JR四国新型気動車の外観

JR四国に導入する新型気動車について,メーカーが近畿車輛であることとそのメカニズム,外観イメージ図が発表されました.

これまでのキハ32・キハ54・キハ40などを思わせる,銀地に青帯のツートン塗装になっていますが,ドア部分に青塗装はないこと,塗り分け部にゴールドラインが入っていることが特徴的です.

 

 

量産先行車が2025年12月に登場する予定です.

 

  N700系短編成化

JR西日本ではN700S(H編成)を2024〜26年度に4編成投入します.これは現用のN700系の置き換えですが,ここで,置き換えられたN700系はなんと,8両編成に改造することが発表されています.短編成化は0・100・500系に続く措置となります.筆者として,現在の500系・700系は,「みずほ・さくら」用のN700Sを投入した上での置き換えを予想していましたのでこれは驚きました.というのも,この措置で短編成化されるN700系は,最も古いもので2007年製であり,「N700S」と遜色ないアップデートがなされているものの,JR東海の同期車両が廃車・解体されているほど,かなり老朽化していると思われるからです.

N700系の短編成化も2024〜26年度に行われます.これにより,500系4編成がおき変わり,2026年度末には残り2編成になります.

残り2編成がどのような車両であるかは明言されていません.しかし,「ハローキティ新幹線」のV2編成は,2014年より基本的に「博多南〜新大阪」1往復と「博多南〜博多」でしか運用されておらず,他の500系編成に比べて通過運転の機会もそれなりにあります.「ハローキティ新幹線」の編成が残るとは本日の発表では明言されていませんが,残す価値はあると思います.ただし,残る2編成もゆくゆくは引退するのです.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240209_00_press_shinkansen.pdf

 

個人的には短編成化されたN700系の番台区分が気になります.「6000番台」が有力ですが,JR西日本の16両編成はいずれも50編成も作られていないため「4050・5050番台」もありえます.まさかの「17000番台」もあっても驚きません.

 

  北陸応援企画

能登半島地震により亡くなられた方のご冥福を祈り,被害に遭われました方にお見舞い申し上げます.これにより被害を受けた北陸の観光振興のために,以下の施策が実施されます.

  • 北陸本線(すでに第三セクター化された区間含む) 敦賀〜直江津およびその枝線に有効な「北陸おでかけtabiwaパス」が,2/16使用開始分よりなんと980円で販売されます.しかも,前日までの購入可能で平日も利用可能です.
  • 首都圏方面からは,2/16〜3/15の連続4日間有効の,小浜〜黒部(黒部宇奈月温泉)およびその枝線に,特急自由席を含めて有効なフリーきっぷに,東京都区内〜黒部宇奈月温泉の新幹線往復(行きのみ指定席可)が含まれた「北陸応援フリーきっぷ」が,なんと20,000円で販売されます.前日までの購入が必要です.
注意点としては被害の大きかった被災地に単純な観光目的では訪問しないことと,なんといっても,これらのきっぷの設定期間が3/15までであることです.北陸新幹線敦賀開業以降は使用できません.特に「北陸おでかけtabiwaパス」は2/14現在,後継の商品が設定されるかどうかも含めて発表されていません.北陸新幹線開業以降は新幹線は使用できないと思いますので,そうすると4県またぎの移動が大変であるため,感覚的には各県の第三セクターの企画きっぷで足りるのではないかと思いたいですが,こちらも2/14現在では設定されるかどうかも含めて未発表です.
 
なお,枚数限定ですが,「ありがとう北陸本線(敦賀〜金沢)記念入場券・料金券」が2/15に「DSCOVER WEST mall」などで,「ハピラインふくい・えちぜん鉄道・福井鉄道」共通1日フリーきっぷが3/16から販売されます.
 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240214_00_press_noto.pdf

https://www.jreast.co.jp/press/2023/20240214_ho02.pdf

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240214_00_press_arigatouhokuriku.pdf

 

  2/15追記

「乗りものニュース」などの報道によると,今回のN700系の転用に関して以下のような内容が報道されています.

  • 500系4編成の置き換えに際し新車を導入する案もあったが,既存のN700系の改造の方が約50億円の節約になる
  • 今回改造されるN700系は旧5000番台(K編成)の車両であり,外装塗装は変更しない
  • 使用する車両は1・2・3・8・9・10・11・16号車である.8〜10号車は座席も転用し,普通車指定席として運用する
  • 最高速度は285km/hになる
かなり大掛かりですが,それでも既存の500系・700系とグレードを合わせ,かつ,パーツの組み替えも最小限,あるいは既に実績のある方法で行い,コストを下げつつ車両の取り替えを行う,ということがよくわかります.老朽化が心配ですが,入念な整備が行われて問題ないということなのでしょう.
 

 

  2/26追記

「北陸おでかけtabiwaパス」自体も,価格を2,900円,有効範囲に「えちごトキめき鉄道 直江津〜妙高高原」を含めるなどの変更をして,3/16以降有効分も引き続き設定されます.

 

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/240226_00_press_tabiwa_3.pdf