【さらば坊っちゃん列車】KATOポケットライン 楽しい街のSL列車 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

 

路面を走るSLを模型で

(鉄コレの2000型と並べています)

 

本日10/29の,所定ではこの記事を公開したタイミングを持って,伊予鉄道「坊っちゃん列車」は無期限の運休となります.背景には運転士の不足があります.鉄道車両の運転士は(操縦士・航空客室乗務員ほどではないものの)医学適性を問われ,どなたでもできる業務ではない上にそれ相当の体力・精神的負荷がかかりますが給与が高いとは言い難いです.また,伊予鉄道のキャリアパスでは市内電車の運転士(乙種電気車)になるまで約3年(最速で22〜25歳),その後選ばれた運転士が「坊っちゃん列車」の運転免許(乙種内燃車)を取得し,さらに選ばれた運転士が郊外電車の運転士(甲種電気車)になるため,都合郊外電車の運転士になるためには10年以上(最速で28〜32歳)になります[1].JR四国などと異なり大規模転勤の余地が少ないのが魅力ではありますが,このキャリアパスも今回の運転士不足の一因になっている可能性があります.また,坊っちゃん列車の乗車料金は最安時の130円(+運賃170円)から現在は1,100円(+運賃200円)になりました.

 

[1]:

 

 

今回は「KATO ポケットライン たのしい街のSL列車」を軸に記事を展開します.以前から展開されていましたが2010年ごろに「ユニトラム」を展開した際に再度展開が開始,その際に購入したものです.2019年には動力がコアレスモーターに変更となっており,こちらでも動力の交換を行いました.

関係はないものの,色合いや社紋の四つ菱など,伊予鉄道の「坊っちゃん列車」をかなり意識して用意されていると思われます.そのためか,形は全く異なりますが,この車両を用いて「坊っちゃん列車」を紹介したことが何度もありました.鉄コレで登場している他の伊予鉄車両と並べることになりそうです.

他のポケットライン製品にも,実在の車両とよく似たデザインの車両が多数用意されています.

伊予鉄道の車両は現在,坊っちゃん列車を除く全ての車両がオレンジ一色ですが,そこまでの費用削減が必要であった状態であったということになります.頭を上げてはいけないのかもしれません.

 

運休の発表は10/13で,急に予定を立てることは難しかったです.毎週末当ブログの活動を行うのも費用的・体力的にもしんどくなっていますので,代わりにこの記事ででその活躍を労うこととします,

ありがとう!坊っちゃん列車!

人手不足で松山市民の交通の足を守らなければならないという構造上,早期の運転再開は難しいと思いますが,この機会に車両を集電式・バッテリー式・ハイブリッド式に更新されると,「乙種内燃車免許」が必要なくなるので,運転再開に近づくのではないかと思います.

 

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ところで

2024年3月より,伊予鉄道の市内電車・松山空港リムジンバスに「ICOCA」が導入,交通系ICカードで利用できるようになります.これまで伊予鉄道では専用の「ICい〜カード」しか使えませんでしたのでかなり便利になります.

なお,郊外電車やその他のバス,例えば「松山観光港〜高浜〜松山市」などは使用できません.

 

https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2023/1027_grbc.pdf

 

※この記事は「【模型車両】山陽・山陰・四国地方私鉄」として公開しますが,ポケットライン製品と伊予鉄道は一切関係がありません.