2023/10/29 さらば坊っちゃん列車 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(人手が足りない)

 

明日は10/14,鉄道の日です.全国各地で鉄道イベントが行われますが,リマインドとして,山口県・広島県で行われるイベントをまとめておきます.

  • 「瀬戸内色」デビュー
  • 下関総合車両所幡生工場公開
  • 徳山駅にて「EF65 1124」などの公開
  • 新山口駅にて駅弁フェア
  • 三次駅にて「〇〇のはなし」「カープラッピング気動車」など公開
  • 小倉工場公開(これは10/15です)
また,筆者においても第55回鉄道もけい展示会を実施する予定です.今回は「瀬戸内色」列車の運行時刻の関係により,9:00〜12:00の開催予定です.
 
これらのイベントも鉄道事業者の従業員の方々の尽力によるところが大きいのですが,最近は少子化・インフレによる十分な給与水準の確保困難化の影響により,鉄道事業においても人手が何人あっても足りない,という事態が起こっています,
 

  11/1 伊予鉄道ダイヤ改正

伊予鉄道では,電車・バスの深刻な運転士不足および,ドライバーの労働時間に上限が設けられるいわゆる「2024年問題」に対応するため,郊外電車・市内電車・バスを減便することになりました.詳しくは以下のURLをご覧ください.

 

https://www.iyotetsu.co.jp/topics/press/2023/1013_rbdk.pdf

 

当ブログの趣旨にあった大きな変更は以下の2点です.

  • 坊っちゃん列車 当面の間運休
  • 市内電車本町線 本町6丁目発13:40を持って終電
市内電車本町線は松山城の真西,国道196号線を通るルートで,終点の本町6丁目では環状線の内側で線路が終わります.この区間では北条方面へのバスが頻発しており,むしろ延伸すれば便利そうですがその計画はなく,最近は平日のみの運行となっていました.夜間時間帯の運行がなくなるこの減便はさらに本町線の存在意義を失わさせる結果になるような気がします.
 
坊っちゃん列車は2001年の運行開始から松山のシンボルとして活躍していましたが,ご覧の通り,通常1名で運行できるところを3名の乗務員の方々が文字通り体を張って車両を動かしています.運転士は全国でもここでしか通用しない「乙種内燃車動力車操縦士」免許が必要,路面運行の列車としては珍しい通過運転,車掌の方は肉声で案内するなど,大変体力的負荷・コストがかかった運行となっていました.300円で乗車できていた時期があったのですが,現在の料金は1,300円となっています.
土・日・祝のみの運行ですので,坊っちゃん列車の一旦の最終運行は10/29となります.約22年間,運行・維持管理にあたった皆様は大変お疲れ様でした.

 

なお,伊予鉄グループおよび関連会社では現在でも新卒に限らず,社員を募集しています.鉄道・自動車輸送の仕事はどなたでも就ける職ではないことを頭に入れておく必要があり,移動手段の運行はもちろん,幅広い分野でのさらなる技術革新が望まれるのではないかと思った次第です.関係者の皆様は大変お疲れ様です.

 

あまりにも急かつ重要な話題でしたので,当初の予定を変更して取り上げました.

最後に,筆者が2020年初頭に利用した「坊っちゃん列車」の運行における乗務員の皆様の神業を収めた記事・動画を紹介して,この記事を締めます.最後までご覧いただきまして,誠にありがとうございました.