2023/5/14 JR貨物下関駅 JR貨物フェスティバル その1 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(下関駅近くでよく見る機関車が並ぶ!)

 

2023/5/14に行われた「貨物鉄道輸送150周年 JR貨物フェスティバルin下関」について,記事2つに分けて紹介しようと思います.なお,このイベントは以降「下関駅公開」と表記,「下関駅」は特記なければJR貨物の下関駅を指します.

 

 

JR西日本の下関駅とは歩いていけるものの距離はかなりあり,下関駅公開に際しては近隣のバス停「林兼産業前」までの便を大幅増便する形で,サンデン交通がシャトルバスを運行していました.定期の路線バスが運行している区間の大幅増便であるため,有料(大人220円)となっていました.

 

  JR西日本下関駅へ向かう

下関駅(西日本・貨物とも)周辺は道路事情・駐車場事情があまりよくない(実際にはそうでもありません)と感じていたため,JR西日本下関駅までは電車で行きました.

現在の山口県で目をひくラッピング車3両を全て見ることができました.こと,小野田線での105系運用は朝のこの1本のみですので貴重といえます.

「WEST EXPRESS 銀河」に使用される近キトM117編成に元々組み込まれていた「モハ116・117-106」は残念ながら下関総合車両所で解体となりました.

そしてJR西日本下関駅に到着,しばし待ったのち,シャトルバスに乗り込みます.下関駅は歩いていける距離にありますが当日は5月としては蒸し暑い日でした.

 

  下関駅公開開幕

開場前の会場です.すでに各準備は終了しています.

いよいよ開幕です.以前の新南陽駅公開同様,コンテナを使用したゲートが組まれていました.

下関駅はJR九州山陽本線の東側にあり,多くの関門トンネルを通過する列車を間近に見れます.ただし,来る列車は415系1500番台の旅客列車か,EH500が引く貨物列車のみです.かなりの列車が運行されていますが,関門トンネルは老朽化が激しく,一部時間帯は単線運転とするダイヤが組まれています.

この日は「EF210-337」「EH500-45」が展示,両機は運転台も公開されていました.この時間帯, EH500-45は下関市長から渡された特製のヘッドマークが掲げられています.運転台の公開はどのイベントでも長蛇の列ができますが,これは主に親子連れの方々が記念に写真撮影をするためにどうしても車内での滞在時間が長くなることが原因です.しかし,思い出に勝ることはないでしょう.こと,EH500の運転台が公開される機会は貴重ですので,筆者は真っ先に訪問しました.

なお,今回は運転台内から撮影した画像の公開は見送らさせていただきます.見た感想として,EH500が意外と狭かったこと,EF210-300には100番台にないスイッチが存在したことを挙げておきます.

 

フォークリフトも展示,こちらも車内に入ることができ,時折クラクションが鳴らされていました.

その他,日本通運,鉄道貨物協会(貨物時刻表などを販売)はもちろん,なんと下関港もブースを出していました.内航船輸送は「エコ」という観点からすると鉄道にも勝る事実はもう少し知られても良いのではと思いましたが,鉄道でなければ運べない貨物が存在するのも事実です.

廃車発生品を販売しているブースがありました.実車由来のパーツは貴重なもので,これだけのために早くから並ぶケースがありました.実際,下関駅公開では鉄道部品販売を目当てとする方は別に並ばれていました.

目玉は廃車となった機関車のナンバープレートです.こちらはオークション形式で4枚が販売されました.

なお,筆者は鉄道部品は買いませんでした.最近はコレクショングッズの購入は鉄道模型に絞っています.

 

  コンテナ

コンテナを間近に見られるのは貨物駅公開の醍醐味です.このUM12-Aコンテナは山口県内ではよく見ます.

なお,TOMIX製品の「3147 UM12A-5000」は主に宇部駅行きの列車でよく見ます.

こちらは日本通運で使用された「NEL・UM9A」コンテナです,こちらもTOMIXで製品化されており,山陽本線ではよく見るコンテナです.

一部ブーストして使用されたコンテナには装飾が施されていました.以前タカラトミーアーツ(カプセル玩具)で発売されていた「コンテナダンボー」を思い出しました.

 

  DB500-1

そして,今回の目玉はなんといってもDB500-1です.貨車入れ替え機ではありますが,下関駅では信号機やATSを使用する必要があったため,鉄道車両の「DB500」が導入されました.

キャブ側の窓が車体のほぼ全面に広がっていることが特徴的です.

 

この日はキッチンカーも多数招聘されていた他,ラーメンの出店もありました.JR貨物のイベントなのである意味当然ですが,淡路屋の名物駅弁となった「コンテナ弁当」も販売されており,完売するほどの人気となりました.

 

このイベントの特徴的なポイントとして,なんと,イベント開催時間帯に実際の営業列車がイベント会場に入線してくることが挙げられます.詳しくは次の記事で紹介します.

 

 

 

なお,山口新聞によると,この下関駅公開には2,600名ほどの方が集まっていたとのことです.日程的にどうしても3,800名を集めた「日立製作所笠戸事業所公開」と比べてしまいます.天候・(大都市から・イベント会場までとも)アクセスは下関駅公開の方に分がありましたが,広報体制や展示物の魅力などを考えると,下関駅にはよく人が集まったと感じました.イベント会場の面積は両イベントで大きく異なり,下関駅は大変混雑していました.