2022/12/4 瑞風とヌマジ交通ミュージアムのセノハチ企画展 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(久しぶりに運行)

 

先日瀬野のスカイレールに乗車した,という話を行いましたが,同時に,「ヌマジ交通ミュージアム」で「広島の貨物鉄道セノハチをゆく」企画展が行われているという告知もありましたので,実際に12/4に行ってきました.なお,この日は企画展の最終日でした.

  瑞風 山陽下りコース

その前に,12/4は「瑞風 山陽下りルート」の運行日でしたので,岩国駅へ行き見送りをしておきます.見送りをされる方々は回ごとに増えていっている印象を受けます.

いわくにバスには,岩国市出身で日本初のアーク灯・白熱灯・水力発電所・電車を製作した,「日本のエジソン」という異名で知られる「藤岡市助」氏と,かつて岩国市に存在した(これも藤岡氏が手がけた)路面電車の功績を讃えるべく,電車型のバス「いちすけ号」が用意されており,往時の電車のルートであった岩国駅〜錦帯橋前を走行します.12/4に,実のところ久しぶりに登場したようです.

 

  ヌマジ交通ミュージアム

この足で「ヌマジ交通ミュージアム」に行きました.1995年に開館した「広島市交通科学館」ですが,現在は「沼田自動車学校」を運営する企業が命名権を取得しています.アストラムライン長楽寺駅から歩いて行けるほか,最近は「沼田PAのSIC」からすぐに行けるようになりました.筆者の訪問は初めてではありませんが本当に久しぶりのことです.

今回の「広島の貨物鉄道セノハチをゆく」の企画展については,撮影が許可,個人webサイト・SNSなどには「個別の展示物の接写」ではなく,「展示風景の画像」のみが掲載許可されました.展示品の内容は幅広く,特に注目すべきものとして以下の展示品がありました.

  • 2022年3月のEF67のさよなら運転で使用されたヘッドマーク2種
  • EF66 30・EF66 1・EF65 516・EF67 101の部品
  • 瀬野機関区に関する資料
筆者が訪問した際には学芸員の方が展示品を解説されていました.
 
また,ヌマジ交通ミュージアムは常設展示もかなり充実しており,1Fにはマツダ車の実車が,2Fには自動車・鉄道・船舶・航空機の模型(軍用の戦車・軍艦・戦闘機などは少なめです)が,3Fには建設当時の未来都市をイメージした大規模ジオラマ「ビークルシティ」があります(「建設当時」ですので,例えば「テクノスーパーライナー」など実用化に至らなかったシステムも含まれています).
屋外には変形自転車,そして被爆電車654型が展示されており,屋根はないものの綺麗に展示されています.一部日程では内部に入れます.
屋外広場からはアストラムラインがよく見えます.
それもそのはずで,実はヌマジ交通ミュージアムはアストラムラインの車両基地の真上に建設されています.アストラムラインに関しては早いところ西広島まで繋げていただきたいところです.
 
なお,ヌマジ交通ミュージアムの次回の企画展は「ようこそ!乗り物お名前博物館」ということで,12/24〜2/12開催予定です.楽しみなイベントが続きます.
 

ところで

「瑞風」について,糸崎駅周辺の住民の方から「停車中のエンジン音がうるさい」と,中国新聞で報道がなされています.キイテ87系では走行用電源エンジンと発電用エンジンは同一であるため,出力が高い走行用電源エンジンを発電のみに使用していること,その音が重低音で響くことから問題になったものと思われます.解決策としては(スハ25-300のように)キイテ87系にパンタグラフを搭載する,または(停泊中の船舶と同様に)外部から給電を受ける構造にすることが挙げられますが,キイネ87系にはどの車両にもパンタグラフを搭載できるスペースはなく,外部からの給電には地上設備の整備も必要であり簡単ではありません.

結局,2023/3の運行から「山陽上りコース」で待機する駅を糸崎駅から三原駅に変更することで対応され流と,同じく中国新聞で報道されました.