(往年の名車が最後の活躍)
これまでの旅路
阪急編のその2にして,阪急編を実行するに至った最大の要因となります.淡路駅に戻っており,乗る列車は京都本線では唯一残った6300系の「快速特急A 京とれいん」です.
阪急6300系といえば,京阪3000系(最後の一本は「8000系30番台」に変更)とともに70年代の関西私鉄を代表する名車であり,その後国鉄117系とともに京阪区間で熾烈な競争を繰り広げていました.この度,2022/12/11をもって,「京とれいん」が引退します.この点では一度見ておきたかった車両です.
では早速乗車することとしましょう.「京とれいん雅洛」の元となった畳敷き椅子は中間の3・4号車にありますので,ここはあえて原型の転換クロスシートの雰囲気を残す,6号車を選択しました.乗車時間が短く,1両のみを選択して乗る形です.
もちろん,この列車にも特別料金は必要ありません.
6354F「京とれいん」
ブラインドは下から上げるアルミサッシです.既にこの時点でレトロ感を感じさせます.
車内はご覧の通り,普通の転換クロスシートです.
モケット柄も工夫されており,この車両が非日常の旅を演出するということは感じられます.この車両の成功があって,優秀な後継車「京とれいん雅洛」に繋がりました.
時代の変化には対応しきれておらず,ホームドアに対応していないという理由で十三駅は通過となります.それ故に「快速特急A」と種別で区別されています.実際には運転停車します.
大阪梅龱駅にて
大阪梅龱に到着しました.種別の表示にも「十三通過」が書かれています.
多くのシャッター音に囲まれ,折り返し多くの観光客を乗せ,京都へ向かいます.
筆者としては時間の関係もありそのまま帰路に着き始めますが,この大阪梅龱駅では本当にさまざまな車両と出逢いましたので,もう1記事書くことにします.
ありがとう!京とれいん!
続く
(この記事が「阪急編その3」です)
動画
12/11に引退し,筆者においても動画を追加しました.