KATO京都駅店特製品の世界 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

まず,本日,「新幹線での車内公衆電話を6/30をもって廃止する」という発表が関係各社からなされましたので[1],お知らせします.とは言え,テレホンカードしか使えない,(現在は統一されていますが)通常の公衆電話と料金体制が異なるなどの理由から,携帯電話が普及する前から利用したことはない,という方もいらっしゃるのではないかと思います.筆者もそうです.地味な要素のようですが,新幹線唯一の死亡事故に関わってもいます.この事故で駆け込み乗車をして亡くなった方は,車内公衆電話ではなく,通過待ちのホームに設置された公衆電話での電話後に亡くなりました.かつては新幹線の車内の乗客を呼びだすサービスもあったようですが,携帯電話が文字通りの全線で使用できる,それどころか列車内でインターネットが無料で使える現在となっては必要がありません.「列車内」公衆電話は役目を終えたと言えます.

 

本題に入ります.

KATO京都駅店扱いの商品

(緑ケース「C56 160」と「マイテ49 2」への道)

 

本日は,KATO京都駅店の特製品である「D51 1」と「マイテ58 1」を紹介します.

KATO京都駅店特製品では,西日本地区の車両を中心に,関水金属製造の製品を塗り替え・一部パーツ変更などを行った製品が販売されています.非常に高価ですが個人の労力で行うことを考えると妥当な価格設定であり,少数生産・メーカー公式加工であるが故に中古市場でも高い評価となっています.しかし,今回の「D51 1」はそれでもなお必要と判断しました.

ライト下の「架線注意」を模した表記,各部に光る色差しなどを再現するととても大変です.

蒸気機関車の他,客車もリリースされており,こちらは「KATO京都駅店企画製品」として比較的リーズナブル(Assyパーツ組み立て品+α)程度で発売されています.こちらは青大将を塗り替えた「マイテ58 1」です.

なお,3軸台車でアーノルドカプラーを使用したい場合は旧仕様製品のマイテ49や,供奉者の台車を使用します.お召し列車用客車も長らく生産されていないような気がします.

トワイライト旧塗装のカニも発売されていました.KATO製品でも旧塗装のトワイライトエクスプレスが用意されても良いのではと思います.

さらなる新製品

KATO京都駅店企画製品が2種追加されます.

  • 先日通常発売された特別急行「はと」に含まれる「マイテ58 2」が単品販売されます.近日発売です.
  • KATO京都駅店開店時に企画された「C62 2 梅小路機関区」が仕様変更再生産となります.

この「C62 2」は「特製品」ではないため,価格は18,850円(税・送料込み)と抑えられており,それでもなお十分な色付けがなされた製品になっています.個人的にはこのレベルの「特製品」でも十分であったような気がしていました.

前回品は筆者は持っていたもの(2011年ロットであり,当時は代わりに「ホビーセンターカトー大阪店」が運営されていました)で十分であると考えていたこと,現在より予算が少なかったことから見送っていました.しかし,現在となってはただでさえ高額な「特製品」を何個も購入できる予算がないため,この製品を購入して「特製品」の購入を一旦終了する,という観点から考えないといけないのではないかと思います.

以前紹介したこの製品は結局買いませんでした.当時は「KATO京都駅店特製品」の「C56 160」を最も警戒していたのですが,最新のカタログでは「C56 160」がコラムで掲載されており,現在は考えが変わっています.KATOには,2004年カタログの宿題として,「呉線仕様でないC62山陽型」をいずれ取り組んでいただきたいと思います.

最後に

(画像はイメージです)

 

この時代の梅小路機関区に関して忘れられない事故が「京阪100年号事故」です.1976年にC57 1で京都〜大阪を運行させたところ,特に午後に運行された復路では児童生徒も沿線に殺到,周りの人々の忠告を無視した小学生がこの列車に轢かれて亡くなったというものです.これの反省を踏まえて,地方部でのSL運行として企画されたのが「SLやまぐち号」です.

この事故が起きた路線の沿線では最近,児童に向けて鉄道車両観察・撮影におけるマナーを啓発したひらがな書きのポスターが掲載されたことで話題になりました.

でんしゃをみるときは,ほかのひとやでんしゃにきをつけてみましょう.

それを考えると,「SL鬼滅の刃」は都市部(福岡県筑前・筑後地方)での見学者・撮影者の殺到に関連するトラブルを起こさずに運行しきったことは賞賛に値します.きっぷが転売されるということはあったようです.

 

※:この記事のテーマは,「D51 1」に合わせ,「【模型車両】近畿京都・天王寺・福知山」です.

 

[1]: