(「WEST EXPRESS 銀河」19両セット 車両ケースB)
最近,適当な時期に記事化しなければならない出来事が多くなっており,最近の記事はこのような記事ばかりです.筆者のスケジュールにも余裕があるとはいえず,レスポンスが遅くなっていることをお詫び申し上げます.順次行っていきます.
本日は,2021/3/5に発売されたTOMIXの「205系 京阪神緩行線」を紹介します.好評であったTOMIXの205系の第2弾であり,意外と製品の選択肢が少ない京阪神緩行線においては貴重な製品です.
銀地に横方向の帯であると地下鉄のような印象があります.ただし,この車両はJR東西線を通れません.
一方の先頭車(クハ205)は「京都行き」に,さらに付属のジャンパ線を,マジックペンで色さしを行った上で取り付けました.現行の奈良線の雰囲気を楽しむこともできなくはないですが,JR京都線と奈良線では「京都行き」の向きが逆です.
前評判通りの良製品でした.KATO(ホビーセンターカトー扱い含む)ではついに製品化がならなかった「321系色・濃い青とオレンジのツートン」,そしてオレンジのワンポイントが入る現行奈良線仕様にも期待できます.これらの西日本型車両を製品化する場合は,ベンチレーターを撤去するなどの変更があります.
ところで
この製品にもエラーがあります.ざっくりいうと「モハ205」と「サハ205」のボディを違えて作った・組み立てた,というものです.詳しくはこちらに書かれてありますが,「モハ205」にはルーバーとパンタグラフの配管がありますが,「サハ205」にはありません.全ての製品にエラーがあるわけではないようです.
筆者の個体は問題ありませんでした.
(従いまして,筆者はエラーの真相は分かりかねます.)
おそらくは組み立て作業員数名の方が連絡ミス・ライン上の製品の不把握,入れ間違いなどのミス(全ての製品に発生していないのでこちらの可能性の方が高いと思います),あるいは「ルーバーのない車体の金型にパンタグラフの配管がある妻面の金型を組み合わせて存在しない車両のボディを作った」金型成形担当者の方のミスが発生したと思われますが,その代償は大きく,トミーテックではこの製品を回収して組み立て直すということになりました.着払いの運賃,発送の運賃,作業員の追加の賃金など,(部品を作り間違えたマリンライナーも踏まえて)製品の個数を考えると数千万円の損失となります.
大企業ではあるとはいえこの損失は非常に大きく,これだけの額があればTOMIXブランド製品関係だけでも,
- HGでない製品の転写シートに所属表記を印刷する・全ての製品のドアの靴ずりを印刷するためなどの技術開発を行う
- さらなる品質管理強化の対策を行う
- 「さよなら185系踊り子・湘南ライナー」などの取材のためにカメラ類を新調する