KATO 2021年7月再生産品 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

(現在四国鉄道記念館に保存されているC57 44;今回発売されるモチーフとは「C57の1次型」であること以外は関係ありません)

 

本日,KATOから2021年7月に再生産される製品が発表されました.3ヶ月連続で日本型の完全新規製品なし,さらに今回はKATOで取り組まれる新たな塗り替えモチーフもありません.ちょっと苦しい印象を受けます.しかし,待望かつ使いやすい製品が再生産されます.

100系3000番台「グランドひかり」

(京都鉄道博物館にも保存)

前回生産から7年.筆者も「ぜひ再販してほしい」と強く強く要望していた人気車種がようやく再生産です.6両基本・6両増結はそのままに,2両増結セットが再編され,製品状態で車番が正しく印刷されている「4両増結セット」が用意されます.基本製品仕様がそのままであるため価格は同じであり,「4両増結セット」は1,700円上昇と新たに設定される車両ケース分の価格上昇にとどまっています.昨今は値上げが激しい中では嬉しい措置です.

筆者はこれまでのロットは購入できていないので,もちろん購入する予定です.可能であれば動力ユニットを買い増しておきたいところです.あとは実車と異なる表現となっている先頭車の通気口表現と,2号車のパンタグラフ撤去跡の表現を工夫していただければ完璧と言えます.価格が上がってないので難しいかもしれません.

TOMIXの100系はまだ「X0編成」由来の吊り目であるため,KATO製品は現在でも支持される模型です.しかし,企画としてはこれを2021年4月に発売し,2021年7月のタイミングでは引退が近い「E4系」を取り上げて欲しかった気がします.2021年4月に実際に発売される「0系」関係の技術は,200系に活かして2022年に発売できればと思います.ちょっと勿体無いです.

KATO京都駅店特製品で「P編成」なども期待します.

急行「日本海」関係

(一応持っています)

今回は機関車・客車が2組紹介されていますが,いずれも急行「日本海」(後の「きたぐに」)に関わるため,まとめて紹介します.

  • C57 1次型がそのまま再生産されます.95号機をモチーフに,北近畿・北陸・九州などで広く活躍した車両です.非常に使いやすい車両ではありますが,市場では「4次型」を全くというほど見かけず,こちらの方が望まれた感じがします.しかし,KATOの4次型は九州でしか使用されていない機関車です.使いやすさでは1次型に軍配が上ってしまいます.「北海道型」などでも面白かったと思います.
  • スハ32・スハ33・スハフ32,そしてオハニ36がそのまま再生産されます.オハニ36は久しぶりの再生産です.おそらくは初回同様,C57 1次型を3両導入させて「播但線の普通列車」を再現されるためであると思われます.しかし,それであれば編成例の編成をセットにして「播但線普通列車6両セット」とし,その中にC57のナンバーを4両分セットにする方が良いのではと思ってしまいます.
  • 急行「きたぐに」の牽引機はEF58 150のみの設定ではなかったようです.普通のEF58も再生産されます.客車列車時代の山陽本線ではよく使われる車両です.
  • ナハ11・ナハフ11も,テールライトのスイッチつきなどの変更が加えられて再生産されます.これ自体は嬉しいですが,表記は「北オク」ですので,やはり「10系急行『きたぐに』セット(座席車)」として出して欲しかったです.いかに「客車急行シリーズ」が優秀な製品群であったかがよく分かります.

その他の製品

  • 0系新幹線のサウンドカードが6月に発売されます.「ビュワーン」という印象のある特徴的な警笛,車内チャイムなども再現されますが,これで運転されるのはTOMIX製品であることもよくある光景です.
  • コキ107の2両セット,コキ106・107の10両セットがそのまま再生産されます.そろそろJRFマークがない車両の製品が欲しいです.
  • 西武40000系基本セットのみ再生産されます.基本セットのみの再生産は近年では異例ですが,買う側としては「基本・増結セットは同一ロットで揃える」ことは基本として頭に入れておきたいところです.色合い・動力性能などが異なる場合があります.売る側としては少しでも販売チャンスが増えることになります.
  • 1/80では「EF65 0番台」を軸として貨車4車種共々再生産となります.新製品かと思うほど久しぶりの再生産です.
  • KATO京都駅店限定品として,「マイテ58 2」が発売されます.Assyパーツ組み立て品と異なり,スポーク車輪使用となります.このような製品を企画できるのであれば,マイテ49やスハフ43を作っていただきたいところです.
全て人気製品の再生産ではありますが,少しでも変化がつければ注目度,ひいては売り上げが大きく異なってきます.なかなか苦しいところではありますが,「オリエント急行」「レーティッシュ鉄道」「四季島」の製品化に大きな貢献を得た企画部門に今一度エールを送ります.今回のラインナップであれば「C57 1次型 北海道型」「オハ62系」などは見れたのではないかと思います.
静岡ホビーショーも業者招待日限定ながら5/13・14に開催,同時期にモデラーサイドのイベントも計画されています.少しずつ,実際に会っての交流する機会が増えつつあります.

参考

いつもお世話になっているサイト様です.

  • http://www.speedsphere.jp/RailRoad/RMArchive.aspx?Category=TEC&ProductCode=101

同時期のTOMIX製品

今回から,相手側(TOMIXブランド製品)の同時期の製品の紹介記事を紹介することにしました.なお,相手側(TOMIXブランド製品基準です)にも追記で対応します.