(発売3ヶ月後に注目度が上がった製品が再生産です)
本日12/27の11:00,KATOから2020年5月発売の製品が発表されました.例年5月発売予定の製品は,カレンダーの関係で年末に,しかも,決算期(KATOは5月です)ならではの気合の入った商品が発表される傾向があります.今年も,期待を裏切りませんでした.
117系
- KATOでは以前から117系を発売していましたが,「WEST EXPRESS 銀河」を見据えているのか,メーカーによると「40年目のフルリニューアル[1]」です.まずは0番台の国鉄時代の姿です.すでにCG図が発表されており,出来に関してはかなりできるのではないかと思います.番号としてはC13編成で,後半は「サンライナー」や,115系に編入改造されて岡山で活躍していました.
- さらに,ホビーセンターカトーブランド製品として,真緑の「京都地域色タイプ」が用意されます.タイプたる所以は実車が300番台であるにも関わらず,座席のパーツを共用しているためです.平成30年7月豪雨の際は岡山地域でも使用されていたようです(参考).
- 117系はTOMIXも製品化を表明しています[2].今後の動向に注意します.TOMIXの117系がNスケールの場合,筆者は購入検討に関する考察を行おうと思っています.
このような画像がたまたま撮れてしまいました.
2020/1/19 追記:書きました.こちらです.
(JR東海所属車には言及していません)
EF65 500 P型 JR仕様
- 高崎機関区に所属して,関東地域で活躍したEF65 500のJR貨物仕様が製品化されます.最後まで残り,現在東芝の工場で保管されている535号機をはじめとして,晩年まで人気を誇った車両たちです.
- ナンバーは535号機が避けられており,東芝製でない「536」「537」「539」「540」が選ばれています.KATOの工場には536号機が保存されており,536号機を想定しているのではと思います.
- 被牽引車は,カタログで共に予告されていたク5000の「トリコロールカラー」が用意されます.日産車の輸送で使用されました.
- 日産つながりで,ぜひ,過去に発売されていた「カーパック」も再販して欲しいです.
- なお,茶色のEF65がホビーセンターカトー扱いでラインナップされます.茶色になったことがあるEF65の番号は全て入っていますが,JRマークが入っているので,56号機にしかなりません.タイプたる所以はスカート形状などです.TOMIXからも2017年に,限定品で発売されています(リンク切れ注意).
ヨ8000
- カタログでフルリニューアルが予告されていましたが,早く出てきました.室内灯対応,テールライト点灯式になります.
- 旧製品「8022」はラインナップ落ちとなります.
単純に安い(700円;昔は500円でした)のみならず,改造にもよく使うと思います.
愛知機関区の機関車
- 「ホキ9500 矢橋工業」の再生産に合わせ,EF64 1000 更新色とDD51 800 更新色が再生産されます.
- タイトルには「迂回貨物」とありますが,あくまでEF64やDD51の機関車の「本業」は,このような列車の牽引でしょう.
詳しくは下の記事に書いています.
製品に含まれているナンバーには,迂回貨物を牽引した車両のナンバー(EF64 1013と1028(国鉄色),DD51 1802と1804)が入っています.EF64のラッピングは,JR貨物のプレスリリースに書かれています.
プレスリリース(一定期間経過後消去されます):
https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/02610a57497335b21de80f9458fcc009.pdf
その他の製品
- 885系構造の中間車を増結した,883系リニューアル車が再生産されます.価格も変わっていません.「787系」「883系」「885系」のうちいずれか一つは市場にあるように再生産されている印象があります.883系も登場から25年,そろそろ用意・撮影・乗車しておきたいところです.
- TGV Ressau Duplexが製品化されます.外国型車両との価格差が年々なくなってきている感じがします.
- サウンドカードに221系が追加されます.
- 2月に,1/87の人形が発売されますが,「フィギュアニマル」ブランドになってしまっています.鉄道以外のジオラマでも使えそうです.
117系のフルリニューアルは衝撃的でした.とはいえ,この形態の117系は馴染みがないため,今後の動向に期待します.KATO製品で塗装変更(+アンテナ追加)のみで再現できる形態として,ぜひ,「サンライナー」「中国地域色(岡山)」(いずれも過去に製品化したことがあります),そして岡山の115系3500番台(クハは300番台,1000番台があります)をお願いしたいところです.
[1]:過去に製品化したモチーフを,部品の互換性なく再度設計・製作・販売している場合,当ブログでは「リメイク」という表現をしている場合があります.今後はできるだけ「フルリニューアル」の表現を使おうと思います.互換性がある場合は「リニューアル再生産」「この仕様からリニューアルされます」などの表現をします.
[2]:TOMIXは,117系のスケールを明言してません.TOMIXでは223系2000番台と153系新快速を1/80で製品化しているため,117系が1/80で製品化される可能性は十分あります.
※明日の記事は13:25ごろ公開予定です.