2019/8/16 1/4 国際鉄道模型コンベンション 瑞風試作品編 | 金屋代かずおのお部屋

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周防大島町を拠点に鉄道旅行・鉄道もけいの活動を行っています.

9/26追記:TOMIX製品のレビューはこちら

 

目次 前回

8/16に,「JAM」とも呼ばれる日本国内の鉄道模型最大の祭典「国際鉄道模型コンベンション」を訪問しました.当初はメーカー業界団体が開催していましたが,途中から販売店「Models IMON」が中心になる開催に変更され,今回で20回目を迎えます.筆者は初めての参加となりました.

なお,横浜市のホテル[1]からの上京には215系の「湘南ライナー」を使用しました.利用者が多かったために車内は撮影しておりませんが,「乗客全員を着席させよう」という意図を持っては少々詰め込みがきくようには作られているという印象でした.湘南ライナーは特急化の噂が絶えません.定員制(または全車指定席制)の「普通列車」に最適な設備を持つ215系の処遇はどうなるのでしょうか.

筆者が東京ビッグサイトを訪問するのは2度目(1度目は2015年の鉄道模型コンテスト)です.これを見るとテンションが上がります.

「西1ホール」で開催されます.開場は10時からですが,会場限定販売品,会場内の展示・物販目当てに多くの人々が並びます.

筆者も,トミックスのイベント会場限定品「UV51A-35000型コンテナ・日本石油輸送」の整理券を入手できました.

 

早速,目当ての試作品を見ることとしましょう.

想定より記事の量が大きくなったため,

に分けて紹介します.

(時間などの都合もあり,グリーンマックスなどその他メーカーの試作品はじっくり見ておりません.)

8/23追記:記事量見直しのため,2編になりました.

 

TOMIX TWILIGHT EXPRESS 瑞風

昨日「トミックスショールーム東京」で詳しく見ていたので詳しくは見ていませんが,それでも新たな情報はありました.
ガラス越しの撮影のため,反射での写り込みがあります.ご容赦ください.
食堂車である6号車には,これまでの試作品にはなかった壁面のアール・デコ調の装飾が施されていました.この試作品には,全車に「山陽コース」のサボが印刷されていました.
ただし,KATO製品と異なり,カーテンの表現はありません.
5号車のラウンジカーには,外側から見えるカウンターのグラス類が表現されています.そして,ロゴは立体表現(KATOななつ星と同様)となっています.
7号車は特殊な導光材が使用されており,印象的な部分は点灯するようになっています.
 

KATO TWILIGHT EXPRESS 瑞風

KATOの瑞風の試作品もJAMに登場しました.
下地の緑のみが塗られた状態で出展されていました.塗装に関してはこちらもTOMIX同様よくできています.色に関しては見え方が異なるので,両社で印象が異なる,という場合はあるかもしれません.
7号車です.
1・10号車は車内・スカート形状が作り分けられます.
ライトユニット周りです.TOMIXより凝った構造ではありませんが,その分堅実な作りになっています.
各車両には専用に導光材がセットされています.ライトユニットは,KATO製品は別売りです.
寝台車各車は車内の色が微妙に異なっています.
食堂車にはカーテン車体側にが表現されます.
ライトの点灯状態です.製品ではフォグランプは黄色に点灯します.
なお,連結面は,電気連結器を模したフックがついた旧タイプのKATOカプラー密連型が仮に使用されていました.実車の中間連結部分には電気連結器(1段)付きの密着連結器が採用されているため,この旧型カプラーが実際の製品に採用される可能性がでてきました.旧型カプラーでは「車体間ダンパ」の部品を使ってジャンパ線を再現も容易になります.
 

改めて製品を比較する

さて,試作品を見てみると,TOMIX製品が非常に素晴らしい出来が期待できる上,KATO製品も製品価格を考えると手堅くまとめているという印象がありました.
KATO製品にあってTOMIX製品にない主な要素は以下のものです.
  • 食堂車のカーテン
  • ボディマウントカプラー
  • (未確定ですが)所属表記

出来には差がありますが,KATO製品の方が安いことは配慮しておきます.

まとめ

筆者は検討の末,TOMIX製品の導入を最終決定しました.

ここまで考えると,細かい床下機器の塗り分けが製品状態で行われていること,入手が早いこと,特に10月〜11月の文化祭などのイベントに使用できることは非常に大きいです.

あとは予定通り発売されることを祈るだけです.

TOMIXの瑞風にも,所属表記を印刷するように要望しました.通常TOMIX製品には所属表記の印刷・転写シート表現はありませんが,この製品は「Progressive Grade」です.他の製品とは異なるのだという点を見せていただきたいと思っています.

 

JAMに出展されたものはもちろん瑞風だけではありません.

今後紹介していこうと思います.

 

続く

 

[1]:湘南ライナー(新宿発着の列車を含む)は横浜市内の駅には停車しません.お盆シーズンゆえに,藤沢市や小田原市のホテルは取れませんでした.