治療院開業の準備のひとつとして
皮膚に刺さないで羽のような圧で引いてなでるだけで
効き目が期待できる、「小児鍼」(しょうにはり)
の講習に参加してきました。(0歳~12歳まで対象)
関東よりも関西でポピュラーな小児鍼、
公園などで子供がかみついたりケンカすると
「(小児)ハリやってもらっといでーー」
と相手のお母さんにいわれるくらいという…
専門学校の学生時代に授業で習った小児鍼よりも全然太い
いわゆる、(122年続く)大師流といわれるものです。
なんと宿題が出て、手関節を柔らかくするため、
一日3千回の指叩き (まるで千本ノックとか、千本素振りみたい…)
を30日やらなくては上達しないそうで…
…もちろん、私はするつもりです。。。。
明日からがんばろーー
マッサージで多用する親指でなくて良かった~
さてさて、、
小児鍼に、一体どんな効果があるのか、
知らない方も多いと思いますが
数年前、大師流小児鍼を受講したドイツの医師が
西洋医学では手が打てなかった症例にも用い始め、
日本での得意分野を越え(★印参照)弱点と思われていた
斜頚、脳性小児まひ(生後6カ月くらいまでに効果あり)の
中枢神経系の疾患にも効果をあげているとのこと。
彼によるドイツ語の小児鍼の本が出版され、
じきにフランス語や、英語訳も出版されるでしょう。
さすがに独語は和訳は無理だけど、
英語版が出たら是非購入したいです!
小児鍼の新しい世界のひろがりが今から楽しみです。。。
日本では(★)
夜泣き、疳のむし、落ち着きのなさ、噛みつき、下痢、便秘
小食、朝起きられない、アトピー、アレルギー、チック、風邪、
断乳、卒乳時のむずがり、
などなどで受診、効果が高いそうです。
かな太的には、
脳と体の発達のスピードの違いに発するアンバランスによる不調に、とくにおすすめです!
大師流3代目の先生もおっしゃっていましたが、
(一子相伝を解除するのに2代目の説得が大変だったらしい:余談)
とくに頭がいい賢いお子さんは、知恵がつく速さに体が追いつかないので、
ストレスを感じやすく
小児鍼を受けるととてもよいでしょう、とのこと。
かな太では、今はブラシマッサージとして千円(ブラシ代別途400円/3か月ごと新品に取り換え)で
小児鍼よりも軽めのサービスを提供中ですが
治療院になってからは本格的に小児鍼を使い、料金も今より高く設定予定です。
ブラシマッサージのほうは、手軽に受けられるように料金等、配慮していますので
夜泣きで家族が睡眠不足、ケンカ早い、保育園の転園、小学校入学時の緊張
元気がありすぎて困る、あるいは元気がなさすぎて心配、
とママが感じている時は
お試しでお受けになられると良いのではないでしょうか。
実際にすでにかな太で施術を始めさせて頂いており、
先日、便秘の赤ちゃんにプラシマッサージをしている最中、
お腹がゴロゴロ鳴り始めました~ 小児は反応も速いです。
※ご注意
対象の小児は刺激量の調節が大変難しいため、
ベビーマッサージ講習などと違って
(本来はベビマも同様に難しいものなのですが、ママ向け資格ビジネスの食い物に社会的になってますね。
刺激量のことを注意しなくて大丈夫なのでしょうか?かな太では個別に圧の強さを伝授するくらいなのに)
鍼師の国家資格を持っていることが受講の要件になっていますし、
臨床施術はプロでもかなりの集中が必要です。
上記のように何千回も地道に訓練しているため
一見して簡単そうに鍼師はやっているように見えますが
専門家でない方が、(ブラシマッサージも含め)真似することは、
刺激量オーバーで症状悪化を招いた報告もありますので
お子さんのためにもおやめください。