寒冷地では、
氷点下でもトレーニングを続けなければならない。
しかし、0℃前後の気温になると、
トレーニングウェアのチョイスが難しい。
走り始めは寒いのに、走り始めたら暑かったり。
温暖な地域では分からない辛さがあります。
そんな中どんな重ね着をしたら快適にトレーニングができるのか、みなさんと共有出来たら良いな~なんて。
オススメのレイヤリングについて、シチュエーション別に書いてます。
今回は、トレイル編です。
目指すレイヤリングは、
・寒くない。でも、暑くない。
・途中で体温調節が可能
1.シチュエーション
トレイルランニングのレイヤリングは、
走る山や気候、運動時間など、
シチュエーションによって変える必要があります。
なので一概に、「これが答え」
というものはありませんが、一般的に行くであろう常識範囲での内容をお伝えします。
想定される条件は、
・里山トレイル(1~2時間程度)
・気温は0℃前後
2.基本のレイヤリング
肌に近い順に、
⓪ドライレイヤー(基本不要)
①ベースレイヤー(化繊)
②フリース
③ウインドシェル
⓪ドライレイヤー
ドライレイヤーは状況に応じて。
里山程度なら必要ないと思います。
①ベースレイヤー
ベースレイヤーには必ず化繊の速乾性が高いもの。
「メリノウールは汗冷えしない。」と宣伝していますが、
ランニングの運動強度の場合、
ウールでは乾きが追いつきません。
②フリース
フリースは、透湿性の優れているものを。
防風フィルムの入っているようなフリースは、
蒸れるので避けること。
寒がりであれば少し厚いもの。
暑がりであれば通気性の良いものを選ぶ。
③ウインドシェル
ウインドジャケットは、風さえ防げれば大丈夫です。
冬の場合、天候の悪い山に行くことはないと思うので、
基本は上記のようなレイヤリングでOK。
暑いと思ったらウインドジャケットを脱ぐ。
寒いときはウインドジャケットを着る。
このコントロールで大丈夫です。
3.フリースの汎用性
僕の場合、走り始めると暑くなるので、
ウインドシェルを脱いだフリースで走っています。
寒冷地のトレイルの場合、
ウインドジャケットよりもフリースの方が快適です。
↑毛足の長いフリースでも快適
理由は、
トレイルは木々の間を走るため、
平地に比べて風が通らず、
平地と比べて走速度も速くないため、
正面から受ける風の量も多くありません。
つまり、
「平地ほど風の影響がない」
ということです。
しかし、気温は寒いので保温性が欲しい。
でも、運動量は多いので汗抜けを良くしたい。
このような状況では、
保温性と通気性を両立するフリース最高
となるのです。
いくら透湿性の高いウインドジャケットでも、
フリースの通気性には及ばず、
透湿性の高いウインドジャケットでは
保温性が確保できません。
風をあまり受けない状況だからこそ、
フリースの真価が発揮されます。
寒い環境で大量に汗をかくと、
フリースの外側は次第に濡れてくるのに、内側はずっとドライなんですよね。
ただし、
裏を返せば風には弱い
ということ。
0℃前後の風に吹かれたら一気に体温が奪われるので、必ずウインドジャケットは携帯しましょう。
最近はアクティブインサレーションの勢いが物凄く、フリースのラインナップが減りつつあります。
ですが、
寒い環境で運動量の多いアクティビティにこそ、
フリースが最適。フリース最高。
フリースに関してはアツい想いがあるので、それは別の機会に。
ちなみにオススメのフリースは、パタゴニア R1。
ラインナップが減少しており、
現在はプルオーバーしかありません。
素材にポーラテック社のパワーグリッドを使用しており、
適度な保温性と高い速乾性があります。
R1にはデイリー、エア、テックフェイスと
色んな種類がありますが、
耐久性や汎用性はこのスタンダードが一番です。↓
今年で5年愛用していますが、まだまだ現役。
前回の ジョギング編 で紹介したような
防風ベストとの組み合わせで、
冬のロードランニングでも物凄く快適に走ることができます。
ということで、
真冬のレイヤリング~トレイル編~
の紹介でした。
必ずしも高級なフリースである必要はないので、
試しにお手持ちのフリースで一度走ってみてください。
ユニクロのフリースでも結構いけちゃいますよ!