浴衣 | カードキャプターさくらのファンになりました!

カードキャプターさくらのファンになりました!

カードキャプターさくら クリアカード編 の放送が始まって
我慢の連続な小狼の顔が切なくて
速攻でファンになっちゃいました!
仕事中も子育て中もしゃおさが気になってw
原作・アニメを交えてネタバレ&レビュー中です。

クリアカード編の2期期待してます!!

あの人に着てもらいたい

 

あの人に似合う色で

あの人に似合う柄で

 

自分で作りたい

 

あの時のお礼の意味を込めて・・・

 

 

 

 

(お父さんと知世ちゃんに教わって

毎日少しずつ縫うと決めたんだもん)

 

毎日、夜遅くまで縫っていた。

お祭りの日までに縫い終わるには

裁縫の得意な人なら余裕で終わるが

さくらは裁縫が苦手だった。

睡眠不足で、学校の授業は眠くて仕方がない。

挙句の果てには、眠りが深すぎて椅子から落ちそうになり

プレゼントする相手に助けられる始末・・・

 

(あれはやっちゃった・・・)

 

知世のおかげで小狼に悟られずに済み

帰り際になんとか待ち合わせの約束は取りつけた。

 

さくらは、小狼へのお礼のために

あえてこの難題にチャレンジした。

途中、何度もあきらめたくなったが

小狼への感謝の気持ちを思い出して、また縫い始めた。

 

「痛っ・・・痛いよぉ・・・」

 

涙が出そうになったが

これを着た小狼を想像して、また針を進める。

 

(きっと似合う!)

 

さくらは浴衣を縫いながら

小狼との色々な思い出を振り返っていた。

かつて、クロウカードを集めていた時

小狼はライバル。

なのに、いつも助けてくれた。

それは彼の優しさなのだ。


怒った小狼

一生懸命な小狼

照れた小狼

 

そして、優しく微笑んだ小狼・・・

 

(私、何考えてんの?!

まるで小狼君のこと)

 

これは小狼へのお礼なのだと

雪兎の話を聞いてくれた小狼へ感謝の気持ちを伝えたいだけだと

自分に言い聞かせた。

さくらは頬をピンク色に染めて

ドキドキしてしまった自分の心を静める。

 

「ふぅ~・・・」

 

針を進めてみるが

やはりまた小狼のことを考えはじめる。

 

「香港ではお祭りとかで浴衣着るのかなぁ?

お祭りの日に聞いてみよっ♪」

 

ふたりで浴衣を着て

お祭りに行く日を思い浮かべて、また頬を染めてしまう。

さくらは心臓の高鳴りを感じて

何故だかわからないが、少し焦った気持ちになった。

 

(小狼君のことを考えると

な、なんか・・・ドキドキしちゃう)

 

そして、また縫い始める。

 

さくらが小狼への気持ちに気が付くのは

まだまだ先のお話。