※法人の私の部屋に飾ってあるキャプテンハーロックの絵です。
◇芳村思風先生の思い出
私は若い頃から、
「人間の格」など、
哲学者・芳村思風先生の本が大好きでした。
芳村先生は、
👉「感性論哲学」
の創始者です。
それまで人間の本質を「理性」に求めてきた哲学に対して、
「感性」を生命の本質、人間の本質として捉え、
独自の哲学を体系化された方です。
感性論哲学では、
感性とは単に「感受性が豊か」という意味ではありません。
・本音
・実感
・欲求
・興味
・関心
・好奇心
・感情
そうした、
👉自分の生命の内側から湧き上がってくるもの
を大切にします。
私は、
そんな芳村先生の考え方が大好きで、
何度も講義に出かけては、
一生懸命にお話を聴いていました。
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◇勇気を振り絞って質問しました
ある日、
かなり少人数で行われる、
芳村先生の講義に参加する機会がありました。
素晴らしいお話を聴き、
感動していると、
講義の最後に司会者から、
👉「ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
との声が。
私は思わず、手を挙げてしまいました。
そして、勇気を振り絞って、
こんな質問をしました。
「私は松本零士先生の『銀河鉄道999』をはじめ、
松本先生の作品から、
多くのことを教えていただきました。
特に、『宇宙海賊キャプテンハーロック』が大好きです。
今日、先生のお話を伺っていると、
松本作品に流れている哲学と、
通じるものがたくさんあるように感じました。
先生は、松本零士先生の作品をご存じでしょうか?」
言い終わった瞬間です。
👉「しまった……」
と思いました![]()
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◇こんなところでアニメの質問をしてしまった(汗)
周りを見れば、
一緒に講義を聴いているのは、
立派な経営者の皆さんばかり。
哲学者の先生に、
経営者の皆さんが集まる講義で、
私は、
「キャプテンハーロックが好きです!」
なんて質問をしてしまった![]()
恥ずかしくなって、
顔が真っ赤になりました。
芳村先生は、そんな私を見て、
ただニコニコと笑っておられました。
その場では、
多くを語られませんでした。
ところが、その後です……
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◇「実はね……」
講義が終わり、
みんなで芳村先生を囲んで、
お昼ご飯を食べに行くことになりました。
場所は、街中の普通のラーメン屋さん。
私は幸運にも、
芳村先生の隣に座らせていただきました。
すると、芳村先生が、
私の方を向いて、こうおっしゃいました。
「実はね……」
そして、おもむろに、
ご自分の財布を取り出されたのです。
財布の中から、
一枚のプロマイドを取り出して、
黙って私に見せてくださいました。
そこにいたのは――
👉キャプテンハーロック![]()
私は、
目を疑いました。
すると芳村先生が、おっしゃいました。
👉「私もね。こういう男になりたいと思って、いつも持ち歩いているんだよ」
そして、松本零士先生についても、
👉「現代の子供たちに、とても大切なことを教えてくれた素晴らしい方です」
👉「日本の未来は、松本先生によって救われました」
と話してくださいました。
私は、
本当にびっくりして、泣きそうになりました。
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◇「アニメだから」なんて、関係なかった
私自身、質問した直後に、
「高名な哲学者の先生にアニメの話なんて……」
と恥ずかしくなっていました。
でも、芳村先生には、
そんな区別など、
まったくなかったのです。
哲学だから高尚。
アニメだから子供向け。
そんな表面的な分類ではなく、
👉「そこに何を感じるのか」
を大切にされていたのだと思います。
考えてみれば、それこそ、
「感性論哲学」なのかもしれません。
公式に紹介されている感性論哲学にも、
「自分の中でピンときたこと」を実践し、
自分自身の哲学をつくっていく
という考え方があります。
私はあの瞬間、
講義で哲学を「理解した」というより、
👉芳村思風先生という人間を通して、感性論哲学を見せてもらった
ような気がしました。
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◇キャプテンハーロックのような男になりたい
芳村先生の講演録を見ると、
・「この命を何に使うか」
・「人生は意志と愛のドラマ」
・「人格の高さをつくる」
・「人格の深さをつくる」
といったテーマが、繰り返し語られています。
そして、
キャプテンハーロックもまた、
・自分の信念を持ち
・誰かに命令されたからではなく
・自分が正しいと感じた道を
・自分の責任で歩いていく男です。
だから、
あの日の芳村先生が、
財布の中のハーロックを見せながら、
👉「こういう男になりたい」
とおっしゃったことが、
今になって、
より深く分かるような気がします。
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◇街のラーメン屋でいただいた、大切なご縁
大きな講演会場でもありません。
立派な料亭でもありません。
街中の、
普通のラーメン屋さんです。
そこで、
たまたま芳村先生の隣に座り、
財布の中から出てきた、
一枚のキャプテンハーロックのプロマイド。
ほんの一瞬の出来事でした。
でも、私にとっては、
今でも忘れることのできない、
大切な思い出です。
人間は、
何に心を動かされるか分かりません。
哲学書かもしれない。
恩師の言葉かもしれない。
音楽かもしれない。
そして、
漫画やアニメかもしれない。
大切なのは、それが世間から、
高尚だと思われているかどうかではない。
👉自分の生命が、そこに何を感じたのか
私は、あの日の芳村先生から、
そんなことを教えていただいたような気がします。
これからも、あのラーメン屋で見せていただいた、
一枚のプロマイドを思い出しながら、
私も、キャプテンハーロックのような男になれるように、
頑張っていきたいと思います。
そして、あの日、
恥ずかしがりながらも手を挙げて、
本当に良かった。
あの質問をしなければ、
この素晴らしいご縁は、
生まれなかったのですから。
最後に、キャプテンハーロックの歌を貼り付けておきます![]()
是非、お聴きください。
