法人税申告書は、どこに頼んでも同じではありません ~「法人事業概況説明書」に現れる税理士の仕事 | 東京府中の税理士、金成祐行の日々の気づき

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東京府中の税理士法人かなり&パートナーズの経営や、強度行動障害の状態にある自閉症の息子との生活など悪戦苦闘ですが、日々気づいたことを書いております。

 


◇法人税申告書なんて、どこに頼んでも同じ?

法人税の申告書をご覧になったことがありますか?

税務の知識がない方からすると、
数字ばかりが並んだ、
なんとも分かりにくい書類ですよねショボーン

ですから、

「税金が正しく計算されていれば、どの税理士が作っても同じ」

と思われるかもしれません。



でも、決してそうではないのです電球

同じように見える法人税申告書でも、
私たち税理士が、
どこまで会社のことを考えて作っているのか。

そこには、
かなりの違いがあります。

今日は、
当法人の法人税申告書作成に対する

 

👉「こだわり」

 

の一つをご紹介したいと思います。



◇ぜひ「法人事業概況説明書」に注目してください。

皆様の手元にある、
法人税申告書のファイルの中から、

👉「法人事業概況説明書」

という書類を探してみてください。


この書類は、簡単に言えば、

👉「この会社は、こんな会社です」

と税務署に説明するための書類です。

・事業内容は何か。
・どのような会計ソフトを使っているか。
・海外取引はあるか。
・どんな設備があるか。
・どのような帳簿を備えているか。
・税理士がどのように関与しているか。

そして、大切な、

👉「当期の営業成績の概要」

など、会社の実態を伝えるための項目が

並んでいます。



◇皆様の「法人事業概況説明書」はいかがですか?

このブログをお読みになっている経営者の皆様。

ぜひ一度、
ご自身の会社の法人税申告書を取り出して、
「法人事業概況説明書」を確認してください。

👉きちんと全項目が記載されていますか?


そして特に、

👉「当期の営業成績の概要」は、空白になっていませんか?


当法人では、
この書類をとても大切にしています。
記載すべき事項については、
原則として、全て、

きちんと記載する。

なぜなら、「事業概況説明書」は、
「おまけの書類」ではないからです。



◇「なぜ、今年は赤字なのか」を説明する

私が特に重視しているのが、

👉「当期の営業成績の概要」

です。

国税庁の記載要領でも、
経営状況の変化によって特に影響があった事項や、

経営方針の変更によって影響があった事項などを、

具体的に記載することになっています。


例えば、
前年まで黒字だった会社が、
今年、突然赤字になったとします。

当然、
税務署から見れば、

👉「なぜ?」

という疑問が生まれます。

・売上が落ちたのかな?
・原材料価格が上昇したのかな?
・新規出店などの先行投資があったのかな?
・大口取引先を失ったのかな?

それとも、
何か別の理由があるのか。

ところが、
「当期の営業成績の概要」が空白なら、
その理由が全く分かりません。


そうなると、当然、

 

👉「理由を聞きたい」

 

ということから、

税務調査となる可能性も、

あるのではないでしょうか。



◇税務署との「情報の非対称性」を小さくする

会社側では、
赤字になった理由を当然知っています。

しかし、
税務署は知りません。

つまり、会社と税務署との間に、

👉「情報の非対称性」

があるということになります。


情報がなければ、税務署側は、
提出された数字から会社の実態を推測するしかありません。
 

そして、

 

👉「疑問」は残ります。


だったら、疑問を持たれないように、

👉最初から、きちんと説明すればいい。

私は、そう考えています。


税務署が知りたいであろう会社の状況を、
事実に基づいて、
できるだけ分かりやすく伝える。

それによって、
会社と税務署との情報の非対称性を小さくする。

 

そうすれば、税務署の方も、

机の上で、疑問を解消できる。
税務署側も手間が減ります。

これも、
適正な税務申告の、

大切な一部分だと思っているのです。

同時に、

この申告書を作成した税理士が、

この会社の状況をよく把握しているという、

税務署への表明にもなります。



◇所内では、私の検閲で差し戻されます(笑)

当法人では、
スタッフが法人税申告書を完成させても、
そのまま電子申告することはできません。

最後に、
代表である私の「承認」が必要です。

そこで、私は、
事業概況説明書を最終チェックをして、
「この項目、記載が無い」
となれば、


👉付箋を貼って「差し戻し」ですガーン


スタッフにしてみれば、
「そこまで書くの…?」
と思うこともあるかもしれません。

社長さんから聴き取って、

全てを記載するのは、
大変な手間だと思います。

しかし、当法人では、

申告書を税務署へ提出するということは、
単に、税額を伝えるだけではないと、

思っているのです。



◇数字の向こう側まで伝える申告書を

法人税申告書は、一見すると、
どの税理士が作っても同じように見えるかもしれません。

でも、私は、

👉数字の向こう側にある会社の実態まで、きちんと伝える申告書

を作りたいと思っています。

なぜ、この数字になったのか。
この会社は、どんな会社なのか。
今年、何があったのか。

そこまで税務署に伝わって、
初めて一つの申告書が完成する。

だから当法人では、
「法人事業概況説明書」の一つ一つの項目にも、
スタッフが心を込めて記載しています。

その取り組みは、
小さなことに見えるかもしれません。

でも、
こうした小さな積み重ねが、

👉関与先と税務署との「情報の非対称性」を小さくし、

関与先を守ることにつながる。

私は、そう信じています。


経営者の皆さん。
法人税申告書が手元にありましたら、是非、

👉「法人事業概況説明書」

を一度、確認してみてください。


そこには、
その税理士事務所が、

 

👉どれだけ皆さんの会社を理解し

👉どれだけ丁寧に税務署へ伝えようとしているのか

その姿勢が、現れています。