◇報告をしない人
こんな経験はありませんか?
・必要な報告をしない
・相談をしない
・連絡が遅い
・情報を自分だけが知っている状態を作る
周囲から見ると、
「なぜ報告しないのだろう。」
「わざとなのかな。」
と思ってしまいます。
しかし、
組織心理学を学ぶと、
少し違う景色が見えてきます。
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◇「知識隠蔽」という研究
組織行動学には、
👉「Knowledge Hiding(知識隠蔽)」
という研究分野があります。
知識や情報を、
意図的に共有しない行動です。
Connellyら(2012)は、
この行動を詳しく分析しています。
つまり、
👉「情報を抱え込む」
という行動は、
本人の単なる性格の問題ではなく、
研究対象になるほど、
組織ではよく起きる現象なのです。
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◇なぜ情報を抱え込むのか
理由はいくつもあります。
その中の一つが、
👉自分の価値への不安
です。
自分の能力に自信が持てない。
組織の中での立場に不安がある。
すると、無意識に
👉「自分しか知らない情報」
を持つことで、
自分の存在価値を守ろうとすることがあります。
つまり、情報がまるで、
👉鎧
のようになってしまうのです。
そういえば・・・
市役所が、
情報公開請求で、
真っ黒に墨消しした文書を出してくるのは、
法的責任の回避という前に、
このような心理も隠れているのかもしれません。
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◇報告すると、不安になる
情報を共有したり、開示したりすると、
・自分だけが持っていた強みがなくなる
・ミスを指摘されるかもしれない
・評価が下がるかもしれない
そのような不安から、
報告や相談を避けてしまう。
本人は、
組織を困らせようとしているのではなく、
自分を守ろうとしている場合も少なくありません。
もちろん、
すべてがそうとは限りません。
組織文化や、
上司との信頼関係、
過去の失敗体験など、
様々な要因が重なります。
しかし、
👉「情報を抱え込む=悪い人」
と、善悪だけで決めつけることは、
本当の解決にはならないのです。
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◇情報を共有できる人は、何が違うのか
一方で、
優秀なリーダーほど、
驚くほど情報をオープンにします。
なぜでしょうか。
それは、
👉「情報を共有しても、自分の価値は下がらない」
という安心感を持っているからです。
自分の価値は、
情報量ではなく、
人格や判断力、
行動力によって決まる。
そう思える人ほど、
惜しみなく情報を共有します。
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◇心理的安全性が組織を変える
近年、
Googleの「Project Aristotle」でも、
成果の高いチームには、
👉心理的安全性
が共通していることが示されました。
・安心して質問できる。
・失敗を話せる。
・困ったと言える。
そんな職場では、
自然と情報共有も活発になります。
つまり、
「報告しなさい。」
と言い続けるより、
👉「報告しても大丈夫。」
と思える環境を構築する方が、
はるかに効果的なのです。
この意味で言えば、
この「報告をしない」という行動も、
広い意味での、
👉「行動障害」
にあたるのだと思います。
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◇私が組織づくりで大切にしていること
私は、
スタッフには、
できるだけ情報をオープンにしてもらいたいと思っています。
もちろん、
ルールは必要です。
報告・連絡・相談も、
社会人として大切な責任です。
税理士法人を管理する上でも、
最も大切なことであると言っても、
過言ではありません。
でも、
その責任を果たしてもらうためには、
まず、
👉安心して話せる環境をつくること。
それが、
本当の意味での組織づくり
なのだと思っています。
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◇人を責める前に
「報告しない人」
を見ると、
つい性格の問題だと思ってしまいます。
しかし、
その行動の奥には、
本人も気づいていない不安が、
隠れているのかもしれません。
人を責める前に、
組織の仕組みを見直す。
心理的安全性を高める。
このような環境を構築する・・・
そうした積み重ねが、
情報が自然に流れる、
強い組織をつくるのだと、
私は思います。
