それを日本では、KYと呼びますよ | 自衛官一家に生まれて自衛官になった私が、ハワイでグリーンカードを取ってみた

自衛官一家に生まれて自衛官になった私が、ハワイでグリーンカードを取ってみた

自衛官一家生まれの元女性自衛官(敬礼)。
短大卒(英文科)→陸上自衛隊→貯金をはたき渡米→ハワイのコミュカレ卒(ホテル科)→米国永住権取得→某ブランドのセールス→現在、日本の地方都市で看護師兼予備自衛官兼お遍路さん。
日々、自衛隊に感謝しながら生きている。

 

閉店シフトの日は、


23:00 閉店~掃除や店内の整頓

23:30 退勤

23:37 バスに乗る

12:00過ぎ 帰宅

という流れで生活している。


先日、閉店30分前の22:30くらいに、

白人の男女が来店した。



夫婦、なのか…?

 

 

およそ70代くらいの白髪のおじい様と、

40代くらいの金髪でイケイケな(死語?)

感じのマダム。

 

 

おじい様はすぐに店内のソファーに座り、

マダムのお買い物を待たれるご様子。

 


先輩がマダムを担当し、

色々と商品を紹介、試着していただいた。



そうこうしているうちに23:00の閉店になり、

ドアの鍵を閉めた。

 

 

大抵のお客様はそれに気付いて

お買い物を切り上げてくれるのだが、

マダムはお買い物に夢中で全く気付かない。


こちらも「閉店でーす!」なんて言えないので

接客を続け、23:15頃、

ようやくバッグが決まった。



待っていたスタッフ数人でその様子を見て、

やっと…!と安心していたのも束の間、

マダムは、

 

 

「この柄が、バッグの中央に

出てるやつにしてちょうだい。」

 

 

と、言い出した。

 

 

選んだバッグの柄が、

こういうプリントのものだったのだが、

 

DIOR様HPよりお借りしました。

 

 

 

裁断により1つずつ柄の出方が違うので、

例えるなら、このバタフライがバッグの

中央に出ている柄を出してちょうだい、

という訴えだった。

 


そこからスタッフ全員で倉庫へ行き、

在庫の包装を1つ1つはずして

柄をチェック。


そうこうしてたらもう23:30昇天

 

 

最終バス、乗れないな昇天



そして、なんとかマダムが納得のいく

柄の出方の在庫があり、

先輩がレジへお連れしていると…

 

 

その途中で


「あらっ、そのスニーカーもいいわね!」

 

と言い出す…。

 


はい、もちろん試着である。



マダム、鏡でスニーカーを履いた

自分の姿を見ながら、

 


 

「それにしても、今日はお客さん、

誰もいないのね~!!!!

私が忙しくさせてあげるわっラブラブ

 

 

 

…い、いえ… もう充分忙しいデス…。


そんなこんなで23:45。

 

私はもう、

仕事用の革靴からサンダルに履き替えて、
腕まくりして、髪結んで、

マダムの視界に入るあたりの所で

モップがけを始めてみるも…

 

 

 

気付かず昇天


そしてようやくスニーカーも決まり、

 

 

「ではお会計を…」
 

 

「あらっ!バッグにスカーフを付けるの、可愛いわね!スカーフも見せて!」



昇天昇天昇天昇天昇天昇天昇天昇天昇天昇天昇天



結局、お会計をしたのが23:55、

閉店はちょうど0:00。



ふうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅう



白髪のおじい様なんて、

ソファーでぐっすり眠りこけていた。

 

 

お会計の時に起こされたけど。

 

 

私が帰宅した時には1:00を回っていた。

 

 

KY… 

 

 

それ、日本語でKYって言うんだよ…!

 

 

 

でも、お買い上げいただき

ありがとうございましたにっこり