閉店シフトの日は、
23:00 閉店~掃除や店内の整頓
23:30 退勤
23:37 バスに乗る
12:00過ぎ 帰宅
という流れで生活している。
先日、閉店30分前の22:30くらいに、
白人の男女が来店した。
夫婦、なのか…?
およそ70代くらいの白髪のおじい様と、
40代くらいの金髪でイケイケな(死語?)
感じのマダム。
おじい様はすぐに店内のソファーに座り、
マダムのお買い物を待たれるご様子。
先輩がマダムを担当し、
色々と商品を紹介、試着していただいた。
そうこうしているうちに23:00の閉店になり、
ドアの鍵を閉めた。
大抵のお客様はそれに気付いて
お買い物を切り上げてくれるのだが、
マダムはお買い物に夢中で全く気付かない。
こちらも「閉店でーす!」なんて言えないので
接客を続け、23:15頃、
ようやくバッグが決まった。
待っていたスタッフ数人でその様子を見て、
やっと…!と安心していたのも束の間、
マダムは、
「この柄が、バッグの中央に
出てるやつにしてちょうだい。」
と、言い出した。
選んだバッグの柄が、
こういうプリントのものだったのだが、
DIOR様HPよりお借りしました。
裁断により1つずつ柄の出方が違うので、
例えるなら、このバタフライがバッグの
中央に出ている柄を出してちょうだい、
という訴えだった。
そこからスタッフ全員で倉庫へ行き、
在庫の包装を1つ1つはずして
柄をチェック。
そうこうしてたらもう23:30
最終バス、乗れないな
そして、なんとかマダムが納得のいく
柄の出方の在庫があり、
先輩がレジへお連れしていると…
その途中で
「あらっ、そのスニーカーもいいわね!」
と言い出す…。
はい、もちろん試着である。
マダム、鏡でスニーカーを履いた
自分の姿を見ながら、
「それにしても、今日はお客さん、
誰もいないのね~!!!!
私が忙しくさせてあげるわっ」
…い、いえ… もう充分忙しいデス…。
そんなこんなで23:45。
私はもう、
仕事用の革靴からサンダルに履き替えて、
腕まくりして、髪結んで、
マダムの視界に入るあたりの所で
モップがけを始めてみるも…
気付かず
そしてようやくスニーカーも決まり、
「ではお会計を…」
「あらっ!バッグにスカーフを付けるの、可愛いわね!スカーフも見せて!」
結局、お会計をしたのが23:55、
閉店はちょうど0:00。
ふうううううぅぅぅぅぅぅぅぅぅう
白髪のおじい様なんて、
ソファーでぐっすり眠りこけていた。
お会計の時に起こされたけど。
私が帰宅した時には1:00を回っていた。
KY…
それ、日本語でKYって言うんだよ…!
でも、お買い上げいただき
ありがとうございました