映画【永遠の門 ゴッホの見た未来】ウィレム・デフォー | ∠かなめまよの胸はって行け〜!自信持って行け〜!

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こんばんは🌻今日は精神病や孤独に苦しみ理解されないながらも数々の名作を世に送り出した「フィンセント・ファン・ゴッホ」の内面と自死に対する諸説ある中の1つの解釈を打ち出した映画、【永遠の門 ゴッホの見た未来】を紹介します。

まずは恒例の予告編からどうぞ🎥

🌻【永遠の門 ゴッホの見た未来】主要キャスト3人の紹介です。

ひまわりフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)

画家としてパリでは全く評価されていないフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。生前に才能を認められず孤独と共に生きたドラマティックなその人生はこれまで幾度も映像化されてきました。

ひまわりテオ・ファン・ゴッホ(ルパート・フレンド)

彼を支えた弟テオ。フィンセントとテオとの家族愛は二人の間でやり取りされた手紙が残っていることもあって有名。画商のテオは兄を精神的にも経済的にも支えていました。

ひまわりポール・ゴーギャン(オスカー・アイザック)

ゴッホは世の中で認められず近しい芸術家達とも真っ当な人間関係を築けず常に孤独の中に生きている。そんな彼が唯一才能を認め合い心の内をさらけ出すことのできたポール・ゴーギャンとも共同生活の末に破綻してしまいました。

🌻【永遠の門 ゴッホの見た未来】あらすじは

【起】


1888年、フランスの田舎でフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)は道で出会った女性に肖像画を描きたいと求めますが、彼女にはその理由が理解できません。ゴッホはパリで絵を描きますが相手にされません。ゴッホは画商で弟のテオ(ルパート・フレンド)とパリで会い画家の会合に参加します。ゴッホは会合で会った画家のポール・ゴーギャン(オスカー・アイザック)と親しくなります。


ゴーギャンは暗いパリに疲れたゴッホに明るい南へ行けとアドバイスします。ゴッホは南フランスのアルルに到着します。ゴッホは暗い部屋で絵を描きますがうまくいきません。彼は外へ出ますが枯れたひまわりの周囲を歩きます。

行きつけのカフェでシェークスピアを読むゴッホは、ジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に部屋を探していると言い黄色い家を紹介されます。ゴッホは生活苦で家賃の支払いも遅れ汚く臭いと言われてしまいます。


ゴッホはアルルを歩き回り竹でペンを作り悩みながら新しい絵のアイディアを探しました。ゴッホはアルルの景色を眺めて絵を考え自然と共存し何かを見ようとするのでした。

【承】

ゴッホが絵を書いていると子どもたちが近づきます。興味深げにゴッホの木の根の絵を見る子供達。しかし木の根を描くことをバカにして突然絵にいたずらを始めゴッホを怒らせます。

その後、ゴッホは子供とその親とトラブルを起こしてしまいます。結果ゴッホは子供を脅かしたとして強制入院させられたのです。弟のテオが見舞いに来るとゴッホは彼に抱きつき苦しい心境を告白します。ゴッホは自分のしたことはよく覚えていないと言いますがテオはパリのゴーキャンに手紙を送りアルルで彼を助けることを頼みました。


ゴーキャンはアルルに着くとゴッホと絵画について議論します。アルルの野山を歩きながらゴーキャンはこれまでの印象派とは違う絵を描きたいと言います。ゴーキャンはゴッホに絵を描くのに急ぐなとアドバイスしゴッホはゴヤや巨匠の絵を研究します。いつものようにゴッホはゴーキャンと絵について議論しているとゴーキャンは突然パリに帰ると言います。ゴッホはなにか彼に悪いことをしたのか?と狂乱状態になりますがゴーキャンは田舎では暮らせないと言うのでした。

【転】

ショックのゴッホは耳を切り裂きます。ゴッホは医師のカウンセリングを受け自らの今の心境を告白しました。医師は耳を切った理由を聞きますがゴッホはゴーキャンへのお詫びとして彼に耳を届けるつもりだったと話すのでした。


医師はさらにゴッホに話を聞くとゴッホは突然聖書、絵画の話をし始めました。医師は彼を施設に送ることに決め、酒をやめろとアドバイスし施設でも絵は描けるからと助言します。

その一方ではゴッホの「ひまわり」の絵が批評家から評価され彼の論評が多くの人に読まれる様になります。

ゴッホは施設を出て黄色い家に戻り野山を歩き絵を描き始めます。ゴッホは道で出会った女性に肖像画を描かせろと言い乱暴にポーズを取らせ女性を怖がらせます。ゴッホはゴーキャンからの手紙を読み彼の絵が評価されていることを知ります。しかしゴッホは前とは違う別の施設に入れられ聖職者(マッツ・ミケルセン)のカウンセリングを受けることになるのでした。

【結】

神父のカウンセリングでゴッホは、児童虐待、耳の切り裂きの件を話します。絵に関しては神父は彼の絵を理解できず酷評します。ゴッホは「絵の才能は神からの贈り物、イエス・キリストの教えが処刑後に世界に広まった様に絵も自分の死後の未来の人たちのために描いている」と語ります。神父は彼を自由の身にする事にしました。


ゴッホはパリでテオに会いますが自分は田舎で絵を描きたいという希望を話します。ゴッホはオーヴェル=シュル=オワーズに移り絵を描き続けました。ゴッホはガシェ医師(マチュー・アマルリック)の肖像画を描きますが、ガシェ医師との会話で彼は絵と人生について語ります。

ある日ゴッホが絵を描いていると銃を持った二人の少年が近づきゴッホの絵を盗み彼を襲います。銃声が聞こえゴッホは撃たれたようです。少年は絵と銃を捨てて逃走しました。病院に連れ込まれたゴッホはガシェ医師に少年たちのことは語らずに「何が起こったかよく覚えていない」と語ります。彼は今まで銃を持ったことがなく誰も責めたくないと言うのでした。

ゴッホは棺の中で自分の絵たちに囲まれ【永遠の門】をくぐるのでした。


🌻諸説あるゴッホの最期は未だに不透明。

孤独でドラマチックに生きた画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。今さら語るまでもないほどたくさんの書籍化や映像化をされています。

そんなゴッホですが自分での耳切事件やピストル自殺など強烈なエピソードが先行し過ぎているあまりゴッホの実際の人となりを見過ごしている方も多いのではないでしょうか。

ゴッホの作品は黄色みを帯びて見えますが、それはいったい何故でしょうか。諸説ありますがその中の一つに視界が黄色みがかって見える「黄視症」ではなかったのかという説があります。これはゴッホがてんかんを罹患しておりその当時の治療薬としてジギタリスが処方されていたためではないかと主張する学者がいるからです。


🟡ジキタリスって何?

元々は花を目的として花壇などで栽培されているものです。ジギタリス中毒とも呼ばれる副作用として不整脈や動悸などの循環器症状、嘔気・嘔吐などの消化器症状、頭痛眩暈などの神経症状、視野が黄色く映る症状(黄視症)などが挙げられています。


「黄視症」はジギタリス中毒の症状の一つだそうです。しかし弟「テオ」に宛てた手紙には「黄色が最も美しい」と書いているので単に黄色が好きだっただけなのかもしれません。生前ゴッホは職を転々としていますがそのいずれもうまくいきません。不祥事を起こして解雇されたという理由ではなく雇い主から解雇されているのです。不器用で人とうまくコミュニケーションが取れず誰からも好かれてなかった様です。

何度か恋もしてはいますがすべて片思いに終わってしまいます。そんなゴッホだからかゴーギャンとの共同生活は最初から危険を孕んでいました。その生活はわずか2ヵ月で終わりを迎えてしまいます。ゴッホはゴーギャンに切りかかろうとして失敗。自宅に戻った後自分の左耳を切り落としてお気に入りの娼婦ラシェルに届けたみたいです。

精神のバランスを失ったゴッホは病院に運ばれますが1ヶ月後に退院し2点の自画像を制作しています。1890年7月27日、彼が描いていた麦畑でピストルを取り出したのです。ゴッホは腹部に出血しながらも一旦自宅に戻っています。しばらく容態は安定していたのですが2日後ゴッホは帰らぬ人となりました。享年37歳。これも諸説ある中の仮定の1つに過ぎないんですが。有名な噂ではゴッホは麦畑でピストル自殺をしたというのが定説となっていますがいくつか不可解な点があるとも言われています。自殺しようと至近距離から放たれた銃弾は、貫通せず左腹部の肋骨あたりで止まっていました。これはある程度離れたところから撃たれたと考えられるのです。ゴッホは十代の少年たちから酷いイタズラを受けていたことがたくさん目撃されています。コーヒーに塩を入れられたり絵の具箱にヘビを入れられたりなどです。その少年たちが悪ふざけをして撃った弾がゴッホに当たってしまったという説があります。これが映画【永遠の門】に近い解釈の1つかな。当時、パリ万博の影響で一大西部劇ブームが巻き起こっておりその少年たちもカウボーイの姿に拳銃まで持っていました。ゴッホはその格好をした少年をスケッチしていました。

🌻有名なゴッホの【ひまわり】。

ゴッホは全部で7点の「ひまわり」を制作しています。アルル周辺では油を取るために数多くのひまわりが栽培されておりゴッホにとって身近な絵のモチーフであったと言えます。光を描こうとしたゴッホにとっての「ひまわり」は太陽の象徴でありゴッホそのものであったのでしょう。友人ゴーギャンもゴッホの「ひまわり」を好み「これこそ花だ」と言ったそうです。

🌻【ゴッホの(生前はパッとせず)早過ぎた天才だった理由】


「こんなにがんばっているのに、自分が評価されないのはなぜ?」

「才能がない?」

「努力が足りない?」

でももしかしたらそのどちらでもなくただ「タイミングが悪い」というだけだったのかもしれない。歴史上には才能があって努力もしていたのになかなか評価されなかった偉人がいますよね。たとえば著名人のゴッホは今でこそ絵1枚に100億円以上もの値がつけられている様ですが生前に売れた絵はたったの1枚といわれているんです。時代よりも早く才能を発揮してしまった方は画家に限らず色々な分野で居られますよね。

【永遠の門 ゴッホの見た未来】でのシーンの全てが絵画を見ているみたいでまるで生前当時にゴッホが見ていた世界をスクリーンを通して感じることが出来た気がしました。この映画はいわゆる伝記映画なので見る人によっては地味だと言われかねないけど、ゴッホの人生は弟に支えられてたことはすごく共感するし、ゴッホがどういう人物だったかを知るにはとてもわかりやすい作品だと思います。私も中学生の時に美術部に在籍していて油絵道具1式持っていて、ちょっとだけ嗜んだ時期があったので興味深い映画でした。【永遠の門】はゴッホの内面としっかり向き合ってその複雑な人物像を繊細に表現していたと思います。ゴッホは精神を病み孤独や不安の中で絵を描き続けたとされているけれど、反面その作品には太陽の暖かな光や自然の力強さが息づいていることを改めて気付かされました。【永遠の門 ゴッホの見た未来】を視聴した後に、以前紹介したゴッホモチーフ映画の【名探偵コナン業火の向日葵】を再度観てしまいました。視点が違って見えたかな。そして、本当の生のゴッホ展があれば行ってみたい気にさせられる良作でした。良かったら是非観て頂きたい洋画の1つです。

ひまわり【名探偵コナン業火の向日葵】も良ければ

今日も長文を最後までお付き合いいただいてありがとうございますおねがい

次回はドラマの予定にしています。また是非お越しくださいね💕︎