終戦後、仕事のない国岡商店に、元海軍大佐の藤本(ピエール瀧)が営業に来ました。GHQから請け負ったラジオ修理の話です。鐵三は藤本を入社させ、銀行からの融資を頼みに行かせます。次の日、銀行でラジオの実演修理をやります。壊れた真空管を探し、新品と交換するだけ。3分かかりませんでした。それによって信用を勝ち得たことで、融資が受けられ、ラジオ部が国岡商店内に出来、倒産せずに済みました。その頃、石統は弱っていました。国内に備蓄した2万トンの石油を販売をしないと、石油の輸入を再開しないとGHQに言われたのです。そこで鳥川総裁は国岡商店に押し付けました。復員してきた東雲ほか3名が、引き受けます。2万トンの石油は、泥と雨に混じったポンプでくみ上げられない代物で、人足も逃げました。東雲は覚悟します。「ここに弾は飛んでこん。何より、これは石油だ」。店員たちも火が付きました。鐵三は石統の鳥川に馬鹿にされますが、言い返します。「国岡商店が石油回収をしなければ、誰が困るのか」。怒った鳥川は、次の嫌がらせを思いつきます。2年かけて全国に2万トンあった石油タンクの汚泥からの抽出作業は終わります。石統は解散し、国岡商店も晴れて国内での石油販売が出来るようになります。ある日、武知(鈴木亮平)が勤めたいと鐵三に面談し、その場で採用が決まりました。武知は戦時中、諜報活動をし、戦後はGHQで通訳をし、国岡商店の財政状況も、把握していました。その武知が、石統が国岡商店を締め出そうとしていると知らせてきたのです。鐵三は早速、武知に頼み、GHQは、石統に選定要綱案のおかしな一文の削除を要求しました。実は、その司令官も国岡商店の働きぶりを知っていたからです。鐵三は満州でメジャーと戦った過去を思い出していました。
1915年、鐵三は30歳。長谷部を連れて、冬、南満州鉄道を目指していました。何とか中に入れてもらい、現場の作業員からメジャーの車軸用の潤滑油は「マイナス20度以下で凍る」という情報を得て、鐵三は早速、新しい潤滑油の開発を始めます。メジャーの潤滑油が凍り、火災事故が発生し、チャンスは巡ってきました。メジャーの潤滑油と耐寒テストをした結果、国岡商店のナフテン系で精製した潤滑油の圧勝でした。しかし、メジャーが全取引を中止すると満鉄を脅かし、販売認可は下りませんでした。失意のまま帰国すると、ユキが「離縁してくれ」と書置きを残していました。数カ月後、満鉄から国岡商店に依頼が舞い込みます。鐵三はその後再婚し、何人かの子供を持ちました。日本は石油が輸入できなくなり、太平洋戦争で、南アジアの石油基地を占領します。その翌年、鐵三が57歳の時、軍部に呼び出され、石統の計画書の意見を求められます。石統の計画は「2千人を送り込み、戦後、居座る計画」で、長谷部の「200人を1週間で送り込み、残りは現地調達」が採用され、国岡商店が南方の石油取扱いを一任され、鳥川総裁に逆恨みされたのです。少尉になった長谷部がトンボ返りで南方基地へ向かう途中、米軍機のの機銃掃射で搭乗機が爆発炎上していました。その様子を東雲が目撃し、報告を受けた鐵三は、その死を悼むのでした。
1949年、鐵三64歳の時、国岡商店は石油販売の権利を得ます。石油メジャーが提携を申し込んできますが、国岡商店の株券50%を渡せという買収だったため断ります。中国・大連で潤滑油競争をした男でした。そして、アメリカの石油メジャーとの競争が始まるのです。鳥川は、メジャーと喧嘩した馬鹿と言いますが、鐵三は「石油は国の血液。メジャーに渡すわけにはいかん」と吠えます。鐵三は、2万トンのタンカー「日承丸」を作り、直接買い付けに行くようになります。しかし、メジャーが妨害します。鐵三はイランに直接買い付けに行くことを決めます。アメリカもまたイギリスが管理するイランの石油を狙っていたのです。鐵三は、日承丸の船長の盛田(堤真一)に「アバダンに行ってくれ」と伝え、盛田は承諾します。1953年3月、日承丸が出港します。鐵三は日承丸と生死を共にするつもりでした。🚢国岡鐵造(岡田准一)
岡田くんが今回演じる国岡鐡造が福岡出身の人物ということで博多弁を特訓し撮影に臨んだといいます。 岡田くん演じる国岡鐡造は、エネルギーとして石炭に依存していた時代の状況の中、石油に目を向けます。石油の可能性を信じ、石油販売業を進めていった男です。その型破りで行動力のある豪快な性格から"海賊"と周りからは呼ばれています。「店員は家族と同然」という考えを持つ情深い人物でもあり、自分の従業員はとても大事にして家族のように支えあっています。海外とも渡り合う鐡造は、戦後にはその名がアメリカでも広まり、敵視されるように。世界を相手にひるむことなく日本人としてその誇りを大事にする、男気のある人物です。
🚢東雲忠司(吉岡秀隆)
若手でNo.1とも言われる実力派、染谷将太くんが元漁師の長谷部喜雄という国岡商店の店員に扮します。染谷くんは、山崎貴監督ならではの見事なVFXを駆使した『寄生獣』2部作で主演を務めました。 長谷部喜雄は、海で"海賊"と呼ばれていた国岡鐡造という人物を見かけたことをきっかけに国岡商店に入店します。
🚢武知甲太郎(鈴木亮平)
国岡商店の店員で、モデルは出光興産専務の手島治雄。鈴木亮平さんは『TOKYO TRIBE』『の・ようなもの のようなもの』『俺物語!!』など話題作への出演が続く注目株です。 鈴木さん演じる手島治雄は、元GHQの通訳で英語を得意としています。手島は鐵造の性格に惹かれ、諜報として情報を収集し国岡商店を助けます。
個性派俳優・野間口徹さんは国岡商店の店員、柏井耕一役。名バイプレイヤーとして様々な作品に出演しています。野間口さん演じる柏井耕一は、創業当時から鐵造とともに国岡商店を支え、鐵造とは正反対の冷静な性格で、彼を抑える役目を担っています。
🚢小川初美(黒木華)
老いた鐵造のもとを訪れる若き女性の役として出演します。
【海賊とよばれた男】は地上波放送で最近放送されたものを視聴しました。
良く車に入れてもらうガソリンが最初はこんなにも大変な思いをして日本に輸入出来るようになったんだね。
現実は今じゃ当たり前にガソリンスタンドに行けばあるものも昭和の人々が試行錯誤しながらここまで辿り着いて今があるって事を忘れちゃいけない。
現在の世の中は便利で何不自由ない生活が出来るけどどんなものにも最初の苦労や犠牲があっての今なんです。
それを今更ながら思い出させてくれた作品でした。
こんな実話をベースにした映画、もっともっと作って欲しいな。
今日は東京ドームでL'Arc~en~Cielのライブ、ラルクリに向かってる新幹線なうです。
病院やハローワーク以外で外出するのって何ヶ月ぶりかな。
来年からの仕事復帰に向けてまず身体を動かすところから楽しんで来ます(∩´∀`∩)
次回はテレビドラマ、
【倍返しだっ!】です♡
今日もありがとうございました(*´︶`*)