東京赤坂の高層ホテルの、展望レストランのある最上階に到着したエレベーター内で、胸部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年(ジョー山中)が死亡した。
事件は殺人事件と断定されました。
捜査を担当することになった麹町署の棟居刑事(松田優作)らは、
被害者の名前がジョニー・ヘイワード(ジョー山中)であり、
彼をホテルまで乗せたタクシー運転手の証言から、
車中でジョニーが -「ストウハ」と謎の言葉を発していたことを突き止める。
さらにタクシーの車内からは、ジョニーが忘れたと思われるボロボロになった『西條八十詩集』が発見された。
一方その事件とは裏腹に別の事件が同時に起きていた。
ジョニーが殺害された同時刻にある女性が何者かにひき逃げされる事件が起きた。
その人物は有名ファッションデザイナー八杉恭子(岡田茉莉子)の息子である郡恭平(岩城滉一)だった。
恭平は豪雨の中で運転していた最中に飛び出してきた女性に気づかずにひいてしまったのだ。
駆け付けて来た時には既にこと切れていたため、恭平は何もなかったようにするために遺体を東京湾に沈めた。
人間の証明ん時の岩城滉一さん画像が無かったのよ。
翌日、女性の夫から捜索願が出された事により事件は公になったため恭平は恭子に昨夜の出来事を全て告白した。
事情を知った恭子は恭平にアメリカに逃げるように指示し、
人目のつかないように恭平は静かに日本を後にした。
そのころ警察ではジョニーが残した「ストウハ」という言葉について 調べていた。
棟居刑事はジョニーがストローハット(麦わら帽子)と言おうとしたと推理した。
実際に事件現場であるホテルのライト部分が麦わら帽子の形であったためジョニーがそれを見てそう思い込んだと解釈した。
しかし、なぜ西條八十詩集を持ち込んでいたのかはわからなかった。
実は、詩集におさめられた一編の詩に、麦わら帽子と霧積(きりずみ)という地名が記されていたのだった。
ひき逃げ事件から棟居は八杉にたどり着く。
棟居は昔から八杉のことを知っていた。
昭和24年、闇市でアメリカ軍人に強姦されそうだった八杉を棟居の父が助けようとして殺されたのだ。
ジョニーがアメリカを去る際に残した「キスミー」という言葉から、群馬県の霧積(きりずみ)の地名を割り出した棟居が霧積(きりずみ)に向かうと、
ジョニーの情報を知っているであろう中山たねという老婆が何者かに殺された。
余談ですが、
霧積(きりずみ)では八杉恭子が戦後、
進駐軍向けのバーで働いていたことが分かった。
棟居は八杉がジョニーの母親で、ジョニー殺しの犯人だと推理する。
棟居はジョニーの本当の母親を探すため、ニューヨークへ飛ぶ。
棟居はニューヨークでの相棒となるシュフタン刑事(ジョージケネディ)の手の甲の刺青から、
父を殺したのが彼であることを知る。
ニューヨークで棟居はジョニーが日本で生まれたことを突き止める。
棟居はひき逃げ犯の恭平をニューヨークで追い詰めた。
すると、恭平は拳銃を向けたため、シュフタンに射殺された。
棟居は東京に戻る。
東京では日本デザイナーコンクールが開かれていた。
その席で、棟居は八杉に恭平が殺されたことを伝える。
八杉はコンクールで大賞を取った。
八杉は授賞式を途中で抜け出し、霧積へ向かう。
ジョニー殺しの犯人が八杉恭子だと明らかになる。
八杉とジョニーは生き別れの母子だった。
しかし、ジョニーの存在が世間におおっぴらになり、過去に黒人と関係があったとバレることを恐れた恭子はジョニーを殺したのだ。
また、それらを知っている中山たねも殺していた。
そして、八杉は霧積(きりずみ)の崖から身を投げるのだった。
翌日、八杉の死亡記事を読んだシュフタン刑事はジョニーの実の父親を訪ねた。
既に麻薬依存に陥っていたが、事の全てを告げると解釈したように首を縦に振り、静かに息絶えた。
シュフタン刑事はその遺体を廃墟の片隅に埋め、花を添えて帰ろうとした直後に黒人男性に刺され、そのまま動かなくなった。
エンディングで流れるジョー山中の、
【人間の証明のテーマ】は、西條八十の帽子を英語にしたものを切なく力強く歌い上げてます。
ジョニーの心情が全てこの歌に込められていて泣けるよ。
あ。余談ですが(またかーい?)
【人間の証明のテーマ】は私の洋楽カラオケの定番でーす( ̄▽ ̄)
岡田茉莉子、松田優作、ジョージケネディがそれぞれ過去に一物を持つ人物を演じ、当時の日本映画では稀なニューヨークロケが行われた映画でした。
脚色を加えたので、森村誠一がテーマとした題名「人間の証明」である原作と異なる結末になっている。
映画公開時に用いられた有名な台詞
「母さん、僕のあの帽子どうしたでしょうね 。ええ、夏、碓氷(うすい)から霧積(きりずみ)へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」
は西條八十の詩がオリジナルであり、
劇中でも語られている。
ジョー山中が歌う「人間の証明」のテーマソング
(「Mama, Do you remember...」と歌詞は西條八十の詩を英訳したもの)もヒットし、ベストテン入りも果たしています。
今でもこの歌があるからこそ、人間の証明の映画が忘れられないな。
私の中学生時代のお話でした♬
今日も最後まで読んで下さってありがとう
またあなたは明日きっと来るー
きっと来るー
貞子かっ!