2023年に動き始めたプロジェクトを
紹介させてください。
≪食べることが社会貢献になる≫
このプロジェクトは日本で毎年廃棄されている約100万トンの「鮮度が落ちやむを得ず廃棄になった野菜」や「規格外の野菜」を調理加工し
フードロスを削減しながら災害時に備えての【備蓄】や【非常食】を作ると同時に貧困に苦しむ子供たちに製造したプラントベースレトルト食品を提供する社会貢献を行うもの。
このコラムではプロジェクトの背景や目的・
ビジョン・計画を紹介。
プロジェクトに興味や関心を持っていただき、協力者や支援者を増やすことができれば
幸いです。
なぜ“今”このプロジェクトが必要なのか?
日本は自然災害が多発する国であり、災害時には食料確保が困難になることがあります。
そのため災害時に備えて安全で栄養価の高い食品の備蓄や非常食が求められています。
いつ災害が起こるか予測出来ない中で、国内では毎年約650万トンの食品が廃棄されています。野菜の廃棄は「鮮度が落ちた」「出荷基準に合わない」として約100万トンにも上ると言われています。
野菜は無農薬で安全な栄養価の高いものも多く食料資源として大きな価値を持つものばかりにも関わらず…。
大量の野菜が捨てられている一方で、日本には約300万人、7人に1人と言われる貧困状態で暮らす子供たちが「栄養不足」による学習障害や健康問題に直面し、食事の支援を必要としています。
プロジェクトの発起人は30年近く前からフリースクール運営・農園運営・被災地への援助やボランティア・子供支援のための寄付を行いリアルな現場を見てきました。
ある時出会った小学生は
「金曜日の夜になるのが怖い」
と震えていたそうです。
月曜日から金曜日までは給食があるからご飯を食べられるけど、学校が休みの時は家で食べるものがないからどうやって乗り切るかばかりいつも考えているのだと。
そんな子供達の姿を見て「急がなければならない」と考えこの状況を改善するためにこのプロジェクトを形にするべく動きました。
プロジェクトチームより
農家が一生懸命野菜を育てて出荷しても鮮度が落ちて捨てざるを得なくなったり、野菜を買う人が減ったことで作る量を調整して余ったら廃棄や図工のノリにしていることを知りました。
野菜が取れ過ぎると価値が下がり売れ残る。野菜の収穫量が少ないと高値になり売れ残る。いずれにしても残ったものは鮮度が落ちて廃棄に。
自然のものを育てようと思った時に自然界の影響を受けてしまい、それを防ぐために農薬をまくことに…。
私たちの考えとしては日本の鮮度保持の技術が向上しているので、災害が起こった時のための「備蓄」「非常食」という事と、
貧しくて食事を食べられずツラい思いをしている子供達に「食料を供給できるシステム」を作れば良いと考えました。
個人が運営している子供食堂でも人件費がどうしてもかかってしまうため結局時給が何十円になっているのが実情。
食堂にはせずに飲食店と地域が連携して居心地のいい空間を作り、そこでセルフでレトルトをアルファ米(お水を入れるだけでお米になるもの)や
セルフで一般のお客さんも来れるようにしてデータベースのシステムを活用しながら「子供支援」の部分は子供支援で管理できるようにする。
お金がないから食べに来ているのではなく決済してるような形で「子供資金」として無料のチェックを入れて食べに来ていることを管理し、生存確認や安否確認もできるようにしていく。
キャッシュレスのシステムにして
一般のお客様にはその食事を有料で提供し
【食べることが社会貢献になる】
仕組みにしたいと考えています。
プロジェクトの目的
プロジェクトではフードロス削減のために6つの目的を掲げます。
①災害時に備えて安全で栄養価の高いレトルト食品の備蓄と非常食の製造を行う
②貧困家庭の子供たちにレトルト食品を提供して食事の支援を行う
③サスティナブルな食料生産と流通を促進する
④農家の収入と安定性を向上させる
⑤地域の雇用と活性化に貢献する
⑥フードバンクと連携して寄贈食品の有効活用と社会貢献を行う
なぜプラントベース(植物由来)でレトルト食品を作るのか?
現在日本では約150万人、世界では約7.5億人がヴィーガンやベジタリアンとして菜食主義を実践し、その数は年々増加しています。
そして2019年度に約1兆円だったレトルト食品市場は2020年度にはコロナ禍の影響で約1.2兆円に拡大しています。
プロジェクトではこの2つの需要に対応したヴィーガンレトルト食品を提供することで幅広い層にアプローチが可能になります。
プロジェクトで製造するヴィーガン食品は
►動物性原料を使用せず安全性や健康性の高い調味料を用いる
►菜食主義者やアレルギー体質者などにも適したものにする
►世界基準に合わせて日本人だけでなく海外の厳格な菜食主義の人にも提供できるようにする
プラントベースの食品を提供することで、地球環境に配慮しながら本来の日本の精進の精神を取り戻すきっかけのひとつにもなると考えています。
プロジェクトのミッションとビジョン
プロジェクトでは災害時に備えて県や市と連携して備蓄倉庫に保管したレトルト食品を迅速に配布し、被災者の食料確保と健康維持に貢献することを目的とした計画です。
パルス製法で作るヴィーガンレトルト食品は熱や電気などのパルス(短時間の刺激)を利用して物質の合成や加工を行う技術。
この技術によりレトルト食品は長期保存が可能でありながら野菜の色や形、風味や栄養素を損なわずに保存することができます。
製造所や子供食堂で地域住民やボランティアを雇用すれば
►地域経済やコミュニティの活性化にも繋がる
►廃棄される無農薬野菜を利用することで農家の収入と安定性を向上させる
►食品ロスや環境負荷を減らしレトルト食品を貧困家庭に提供して子供たちの栄養不足や学習障害を防ぐ
など
このプロジェクトは大人も子供も笑顔になるための多角的な社会課題解決をミッション⁄ビジョンとして見据えています。
プロジェクト計画
プロジェクトでは以下の実現計画を立てます。
►災害にそなえた備蓄や非常食を製造するシステムの構築
►製造した野菜レトルトを貧困家庭に提供する
►社会貢献アプリの構築
►鮮度保持製品の製造
►フードロス削減のためやむなく廃棄となった野菜を使いサスティナブルな日本の流通をつくる
►農家が安心して農業が継続できる仕組みづくり
►半分以上は機械化して効率的に製造
►働く場を提供し地域の雇用を増やす
►栄養を損なわないパルス製法でレトルト食品でもちゃんと野菜の栄養が摂れるようにする
►全国300万人いる貧困生活を送る子供たちへの食事提供を市や町と連携して行う
子供食堂には製造したヴィーガンレトルト食品を置き子供食堂を運営している人の負担も減らしながらこれらを
「食べることが支援に繋がる」
システムにして全国に普及していく計画です。
ここまで読んでくれたあなたへ
ここまでお読み頂きありがとうございました。
プロジェクトに興味や関心を持っていただいた方に協力や支援をお願い出来ればと考えています。
*プロジェクトにご協力頂ける方はこのプロジェクトが具現化した際にボランティアやスタッフとしてご活躍頂きたいです。
製品の製造や配布、子供食堂の運営、広報やマーケティング、プロジェクト運営費や開発費の資金調達など、様々な分野での協力者を募集しています。
*よろしければプロジェクト実現のために情報をSNSやブログなどで拡散してください。
多くの人にこのプロジェクトの存在や目的を知ってもらうことが重要です。
*プロジェクトに関する意見や質問がある方は気軽に問い合わせください。プロジェクトの進捗や成果についても定期的にお知らせします。
おわりに
このプロジェクトは農家が懸命に作ったにも関わらず廃棄されてしまう野菜を活用して子供たちの栄養支援と災害に備えた備蓄と非常食を作るという社会的に意義のある活動を目指しています。
このプロジェクトによって食料の無駄や貧困、災害などの問題に対して一緒に解決策を提案し、誰もが安心・安全に、心豊かに暮らせる地域共生社会を実現していきたいと考えています。
なお、このプロジェクトは
ブログ筆者の
相乗効果プロデューサー東加奈子
:子ども支援プロジェクト管理人