拍手の長さを計る記者@カンヌ映画祭 | パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

2010年春、家人のソウル転勤への帯同で始めた「ソウル市民への道」。あれから5年。今度はまさかのパリ転勤。ボンジュールとピジョン(鳩)しか知らない私が果たしてパリ市民になれるか?いや、なれないかも…

是枝監督「万引き家族」がカンヌ映画祭で
パルムドールを受賞
在パリの日本人も盛り上がっています。
是枝監督の作品はフランスでも人気で
私がパリへ来てからも
公開されていた作品がありました
早く観たいなー

そういえば、もう10年も前になりますが
映画「ぐるりのこと」に主演された
リリー・フランキーさんに
インタビューしたことを思い出しましたひらめき電球
あのとき向かい合ってお話を伺いながら
ちょっと、雨に濡れたワンコみたい…
と思ったリリーさんが、10年後に
カンヌで拍手を浴びる俳優さんになるとは!

さて、その「映画祭の拍手」。
海外の映画祭で日本の作品が上映されると
クラッカー約●分間のスタンディングオベーション
とか
観客からの拍手は約●分間続いた
とか、日本では
「上映後の拍手の(時間的)長さ」
が報道されるのがお決まりになっていて
誰か計っているのかな?
え、でも長さって標準とかあるの?
と常々思っていたのです。
今回も、約9分間の…と報道されました。

そして、映画関係者の方に
その疑問が解明される話を聞きまして…

教えて下さったのはベルリン映画祭の
招待作品(仏映画)の関係者の方。
日本人の記者を見つけたので話しかけたら
にゃーどの作品も観ていないって言うんですよ
え、映画祭の取材なのに??
にゃーすごく忙しくて時間がないからと
え、じゃyouは何しに会場へ?
にゃー上映後の拍手の長さを計るためだけに…
ええっ?!
にゃー私もびっくりしちゃって!!
彼女もにわかに信じられなかったそうですが
その記者は本当に時間だけ計って
帰っていったんだとか。
にゃーその方はそれがお仕事だったから、任務は正しく果たしたのでしょうけれど、驚きましたー
私も驚きましたー
外国人記者の間では
「日本は拍手の長さが重要なんだよね」
と「それってどうよ?」というニュアンスで
言われているらしいですが
まあそりゃそうだろう…

スタンディングオベーションや拍手は
作品や監督、キャストへのリスペクトとして
当然のことなんだそうで
にゃーその長さ=作品の高評価ではないんですよ
なるほどねえ
それが日本では
●分間もスタンディングオベーション!
と報道されて
確かにそれ自体は事実だけれど
だからといってそれが
「高評価」「大絶賛」「賞獲得可能性大」
ではないと。
まあ途中退場とかされるよりはいいかなー
にゃーそうなんですけどねえ


うーん…確かに
取材するのは映画専門記者とは限らないし
試写も会期中の上映も観る時間がない、
という記者もいるんだろうなあ。

いつから拍手の長さが重要視されるように?
で、それだけを測るために機内泊の日帰り、
ハードだ…


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