初めて韓紙でランプを作る日。
先生から、ベースになる
ランプの土台 韓紙などなど
材料をもらって
作業に入ったわけですが…
集まった外国人の我々。
全員が、その日、初めての韓紙クラス
「どうやって貼り付けるのかな~?」
と待ち構えていたら
貼り付けるための主な材料は
水のりだった
昔、障子を貼る時に見たことがある
あの、どろっとした物体
それを、躊躇無く土台に
べっちょべちょ
に塗りつけていく。
韓紙にも、たっぷりと。
…大胆だね。
初めてなもので
遠慮がちにハケに水のりを浸し
ペタペタと塗りつける私に
先生は言った。
もっとたくさん!
そして、ハケを水のりに
ガバっ
と浸し
べったんべったん
と塗っていく。
少なくとも、その行程については
相当な大胆さ、相当なおおざっぱさ
おぉぉぉ
こういうのはお得意よっ!
ほそーく、ちまちまと、
全神経を集中させて…
っていうのは、大不得意だけど、
どぉぉぉぉん
っていくのは、大得意
しかも、紙を貼り付けているときに
あ…紙がヨレちゃった…
と思ってもご安心を。
センセー、ヨレちゃいました…
だーいじょうぶ。
剥がして貼り直せばいいから
だって、紙はべちょべちょ。
塗ってしばらくは、カンタンに剥がせるのです。
で、貼り直したら
上からべちょべちょハケでゴシゴシと
空気を抜くように撫で付けていけばOK
ブラボー
しかし、注意点が。
調子に乗って、何度も剥がしたりすると
当然、
べりん
と破れてしまう。
だって、紙だもの…
しかーし!
その破れたところにも上からのりを塗って、
さけたところを上手に重ねれば
ほ~ら、元通り♪ (←ほんとは元通りではない)
和紙と同じく漉いた紙なので
繊維質があるのです。
それを絡めればいい、ということ(らしい)。
だから、基本的にはハサミは使いません。
じゃ、どうやって紙をカットするの?
ちぎるのよ
たっぷり水分をすった紙は
それはそれは、ヨロヨロとちぎれます^^
ブラボー ふたたび
そういう行程を繰り返すので
常に手は水のりで
びったんびったん
まさに、手から生まれるクラフト!
もちろん、指やらツメやらを
道具としてフル活用。
いや~、これは私に向いている
…と調子に乗っていたら、
悲劇は起こった
ランプも引き出しも
すべて土台があって
これはもっと強力なもので組み立てます。
そう、瞬間接着剤
ところが、
先生が使っている接着剤は
パッケージがブルー
一見、市販のノリに見える。
しかも先生は、プロフェッショナル
どんな液体が指に付いちゃっても
平然としている。
というか、むしろ
ガンガン指に付いている。
初めての韓紙クラフトの日。
先生が指につけまくっているそれが
「接着剤」であることを
韓国語で理解できる外国人は
誰もいなかった
これなにかなー?
ノリかなー?
よく付くノリじゃない?
細かい部分に
そのブルーのパッケージの液体を
ちゅーっ
と流し込む。
指に付く。
ちゅーっ。
指に付く。
あ、付いちゃった。
大丈夫だよ、ノリだもん。
でも、もうカピカピしてきたよ。
(別の指ではがそうとする)
指と指がくっつく
あれ、とれない
その時点で、ようやく瞬間接着剤と判明!
慌ててみんなにアナウンス。
これ瞬間接着剤だーー!!
わーお! と慌てる外国人一同。
わーお! と、くっつく指に慌てる私。
とっ、とれないんですがっ
ヒフが剥がれそうなんですがっ
瞬間接着剤はダテに
「瞬間」を名乗っていなかった
そういえば、一人暮らしのとき。
なぜかタンスの上で
アロンア●ファを使って何かを付けていた時。
たら~っとタンスの上に液体が落ち
あっ
と慌てた若かりし私は
それを触ってしまった。結果、
タンスと指が一体化
あの時は一瞬、
このままタンスと朽ち果てていくのかと
本気で思ったものです(若かったので)。
なんとかして剥がしましたがね、
恐怖だった~
韓紙教室の接着剤は
毎回使いまくっていますが
そのたびに先生の指に大量に付着。
もちろん、どんなに注意しても
私たちも指につくことがよくあります。
もしかしたら先生は
あれだけくっついても平気そうだから
専用の「剥がし剤」を持っているのかも
と思い、訊ねてみました。
センセー、接着剤を取る専用の薬とか
あるんですか!?
ケンチャナヨ~(大丈夫よ~)
…あ、ないのね。
ま、先生にしてみたら
いちいちそんなもの使ってられるかいっ!
てことなんでしょう。
さすがプロ、考え方が違う。
ちなみに仕上げ用のワックス剤も
手につきまくるので
カピカピのボロボロが付着した
かなり不気味な手の状態で
できあがり~
なんて喜んでいます。
ま、そんなわけで
貼り付けたり剥がしたり
ときには「ぎゃー、接着剤ついた」
とか言いながら
毎度手をびったんびったんにして
作業しているのです^^
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