「キム・ヨジン ハンド経絡」激痛のイナバウアー編 | パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

2010年春、家人のソウル転勤への帯同で始めた「ソウル市民への道」。あれから5年。今度はまさかのパリ転勤。ボンジュールとピジョン(鳩)しか知らない私が果たしてパリ市民になれるか?いや、なれないかも…

日本から遊びに来た、後輩の〝オシャレ番長たーらこー♪〟Nちゃん。



今回の訪韓目的の1つが、

先日「SUPR」に出ていたという、小顔経絡マッサージへ行くということきらきら


Nちゃん、十分小顔ながら、彼女の興味を引いたのが、

アックジョンにある「キム・ヨジン ハンド経絡」 GOOD


なんでも、ゴッド・ハンドを持つキム先生の施術を受ければ、

あーら不思議!



下がった顔が・・・!?

シワやたるみが・・・!?

あなたも私も・・・!?




みーんな小顔になっちゃうきゃ とか。





ほんとか・・・?




まあ、いい。

百聞は一見にしかず。

1週間前予約必須、ということで

準備はOKにゃ




当日。




基本のCコースで「上半身の経絡マッサージ&小顔経絡」を頼んでおいたのに、

一番高いAコースを猛烈にプッシュしてくる日本語担当のスタッフA。


このAにすると、ゴッドの施術がたっぷりと受けられるらしい。


しかし。値段は倍うえ時間も倍うえ




「いや、Cで良いです(つーかCがいいんだよ)」^^


「ソーナンデスカーーー?? ニホンジンミンナAニシマスケド」ムムム





すると今度は、



肌を活性化させるウォーターテラピー汗




とやらを、私たちに猛烈にプッシュしてくる、日本語担当のスタッフA。



「アナタ イマ カオニ フキデモノ デキテマスッ ソレ イケマセンネ」>私へ

「アナタ メガ ムクンデマスネ ソレ イケマセンネ」>Nちゃんへ




ダカラ ウォーターテラピー デーーーーース!!

ニホンジン ミンナ ウケマーーーーース!!

5マンウォン タカクナルダケ ナニモマヨウコトナイデショー!!



彼女がいうことはわかる。

Aコースの方が良くて、なんたらテラピーが良くて、

悪気なく勧めてくれてるのかもしれないけれど…



なんだろう、このちょっとムカってくるかんじ・・・むかっ




(この強すぎるプッシュのため、私とNちゃんから彼女は「黒い女」と呼ばれることになる)




ま、Nちゃんがせっかく来たからね、ということで、そのテラピーとやらを受けることに。




さて、施術前に「ビフォー アフター」がわかるように、2人で顔写真をカメラ


更衣室で紙パンツ着用おでんくん


「ふぉぉぉぉ、紙パンツっ!!」と叫ぶNちゃん。



そうね… かつての私  もそうだったわ~。


その上にタオルを巻いて、いざたらこ




薄暗いそこは、…大部屋。


女子たち(全員ニホンジン)がそれぞれのベッドで施術中。

もうすぐフィニッシュらしく、すごく静か…



ベッド間の仕切りは、白いソーメンみたいな、シャラシャラしたやつドリル





のみ。





ソーメン滝を挟んで、並んだベッドに分かれる私たち。




ここでふと、アタマをよぎった友人の言葉ひらめき電球





「経絡、すっごおおおおおおおく痛いよドキドキ



痛いよドキドキ





(忘れよう…)





Nちゃんの担当は、黒い女。

流暢な日本語でNちゃん、ベッド上で丸腰に。




さて私の担当は…



「アーー、シタヲー…ムク。タオル、トリマシタ トリマス」G

 



…。




これから、ものすごおおおおおおく痛いよ♪ という経絡が始まる上、

何かわからないテラピーとやらも受けるというのに、





「トリマシタ トリマス」G


と、いきなり二段活用する彼女と、

どうやって意思疎通をとれというのか…





そんな不安をよそに、ウツブセ状態でマッサージスタート!




早速、パンツを全開でさげられ、

ちっこいちっこいシャワーみたいなものを首筋から背骨にかけて、

ずううううっと当てられていきます涙





冷たい・・・ちょっとちくちくする・・・




しかし、お尻出してこの程度じゃ、私は驚かなくってよ。

ウォーターマッサジーの部分用みたいなやつでしょ。





と、その後はタオルをかけられた上から、わさわさ と荒めのマッサージねずみ男




などが続き、

ちょっと痛いけど全然余裕じゃーんひよざえもん ラブラブ

むしろ、これで効くのかって感じだしーぃ。




なんて思っていて、ほんとうにごめんなさい神さま・・・




ひと通り、背中側の「準備体操」が終わり、仰向けに。



腰の下は、大きいタオルがかけられ、

胸の上には、浴用サイズのタオルが、頼りない感じに1枚。





はい、マッサージスターーート!!!





ひよざえもん




ひよざえもん びっくり




いた、、、いたい、、、痛い、、、





いたーーーーーーいいい泣




腰周りから鎖骨、足のサイドに付け根などなど、

リンパというリンパをがんがん流しまくるために、

痛烈な経絡マッサージがっ!


容赦なくっ!


これでもかというほど攻撃してくる!!!





いたいいいいいいいいいい悔し泣き




いっ、息が止まるほど痛い!!!!




そして・・・

アタマの中が痛さで真っ白になっていると、突然。





ベッドの上に乗りあがっていたスタッフが、私の片足を自分の体に巻きつけ、


私の片腕を自分の方へ、ぐいいいいいん と引っ張り、


脇から何から、今までの人生で知らなかった、すべての



痛いとこドクロ



を、体から火が出そうなほどさすって、マッサージ地獄にドンッ




もはや、完全なる「弓形」ポーズの私。


ソーメンの向こうからは、Nちゃんの「声にならない声」がかすかに聞こえてきます・・・




と。




なんと、その弓形体制のまま、

あの、頼りなげに胸にかかっていた浴用タオルが、



「自分、もうムリっす」




と落ちてしまったではないですか叫び




・・・そうです。




もはや弓形体制で、大部屋で、




チチ放り出し状態ですよドクロ




しかも、一度はスタッフもタオルを拾い上げたものの、


そのへんの塀にでもかけるように、超テキトーにチチにかけたので、

2秒後には落ちてしまい、ふたたび放り出し状態見猿




さらに、胸のキワにはリンパが流れているらしく、、、



うぉぉぉぉぉぉロケット(ご想像におまかせします)





そんな私とNちゃんの心に共通によぎった言葉。




「人間の尊厳」




もはや、人としての価値を相当失った己の姿に呆然となりながら、

痛さの極地に、弓形のまま耐えていると、



静かに流れていた音楽が、ふと、耳に入ってきまして。



なんだっけ・・・ この曲なんだっけ・・・


ああ・・・「ユー レイズミー アップ」だ・・・


あの感動の冬季五輪の「イナバウアー」のバックに流れてい・・・





いだだだだだだだだだだガーン




そのとき,



弓形体制MAXのポーズのとき。あの大サビの部分が流れ、



奇跡のコラボが誕生おんぷ




そう、今、私は紙パンツの荒川静香…




メダルを取るために耐えてみせようじゃないの!!!




と、ソーメンの向こうから「ダイジョウブデスカー?」と、声が。


Nちゃん、死にかけの小声で、

「チョット イタイデス・・・」


この声、絶対「チョット」じゃない…



すると、こちらのスタッフも「イタクナ、、、イデスカー?」




あーーー!?

痛くないわけないじゃないのよっ!

人生で3本指に入る痛さだわよっ!



でもここで「チョット イタイデス・・・」といったら、

効果半減、敗北宣言。


「ケンチャナヨ(大丈夫)」かお ←うそ、本当は今すぐやめてもらいたいくらい痛い




※このときNちゃんはソーメンの向こうで

「ケンチャナヨ」とか言ってるよ、あの人! と思ったそうです



しかし体は正直なので、その後の激痛のたびに(というかずっと激痛)、

眉間にシワがよってしまう私に、

「イタイデ、、スカー?」とスタッフ。




「だいじょうぶです」かお←うそ、しかも痛さのあまり日本語で普通に答えている




このアクロバットな時間が延々と、

気持ち的には10時間くらい続き(多分、1時間半くらい)、



なんでお金払ってこんな痛い思いしてるんだろうぼー


と、うっかり気付いてしまった私。



Nちゃんにいたっては、マッサージ中、


「スミマセン・・・ トイレ、、、イッテイイデスカ・・・」ううっ...


と震える声で訴え、2回もトイレへ走る人




しかも、拷問のような大きなコップ一杯の水が渡され、

「ノンデ♪」

と言われるNちゃん。


普段、水分をあまり取らないタイプなので、

ソーメンの向こう側から、



「うっ」涙



と、水と格闘するNちゃんの声・・・


スタッフ、若干失笑気味。




このやりとりを、痛みの中で聞き続けてきた私にも

大きなコップの水が渡され。



コノニホンジン コップイッパイノミズモ ノミキレナイカシラ プッ☆



と思われたらすごく悔しいので、



涼しい顔して一気飲みQooooo




そんなことをしているうちに、Nちゃんのベッドサイドに、




真打ち、キム先生のご登場きらきら




しかし、




ここから、




想像を絶する 



「激痛トリプル経絡爆弾





が始まることになるとは・・・




つづく。



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