絶品プゴヘジャングクvsアジュンマvs子供たち | パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

パリ市民への道〜旧ソウル市民への道〜

2010年春、家人のソウル転勤への帯同で始めた「ソウル市民への道」。あれから5年。今度はまさかのパリ転勤。ボンジュールとピジョン(鳩)しか知らない私が果たしてパリ市民になれるか?いや、なれないかも…

ソウルでグルメをするのに、

あちこちで「いい!」と評判の本を、ようやく手にしました。



ソウル市民への道

コウケンテツ氏の「僕の大好きな、ソウルのおいしいお店」(朝日新聞出版)


先週、家人が日本出張だったため、amazonで注文しておいて、持ってきてもらったのです。

さんきゅー、おっと。


確かに、本のサイズはちょうどいいし、写真もお料理の特徴がわかりやすい。

文章は簡潔だし、とにかく、見やすい&読みやすい。


これは、片っ端から行くしかないぺこ




…と思っていた今日のこと。

ご近所ともだちFちゃん&子供たちとお昼を一緒に食べることに。


Fちゃんの韓国語教室が市庁駅近くなので、

早速、その近くに、

コウケンテツ氏が大好きなお店がないか…



あったキラキラ



しかも、私が早く食べてみたかった韓国料理の1つ、




プゴクッ




のお店です。

干し鱈のスープでございます。

しかし、何度読んでも、この



「クッ」



に気合いが感じられる料理名だわにこ




お店は「ムギョドンプゴグクチプ」。

なんでも、42年続くお店で、

「ソルロンタンを思わせるすっきりとコクのあるスープ」(同誌P38参照)なのだとか。



ともすれば、干し鱈のニオイがキツい、などといわれるこの料理。

なのに、すっきりしている、というところに、期待大!

しかも、牛骨ともち米の粉を12時間煮詰めていると…



煮詰めている…



おいしいエキス…きゃー




早速、韓国語教室終了後の3人と向かいます。



が、ここで問題が。




お姉ちゃんのAちゃん(10)は、結構なんでも食べてみるタイプ。

妹のMちゃん(8)は、決して食べ物に冒険をしないタイプ。




しぶりまくるMちゃんを猛説得。



とりあえず行ってみようよ! という大人たちのいい加減なプッシュに、

しぶしぶ同行してくれるMちゃん。


が、途中、マクドナルド発見。



しまった☆



今、姉妹が食べたいのが、500Wのマックのソフトクリーム。

さらに、そんな干し鱈のスープなんていう地味~なスープより、

マックが食べたいお年頃。



当然…



「マック行こうよ!」

「マックがいいよ!」


マックーマックーうえ



Fちゃん「帰りにソフトクリーム食べるからいいじゃん」

私「そーだよ。それにね!韓国にいる間に、どれだけ韓国料理が食べられるか、勝負なんだよ!

生きている間にどれだけいろんな料理が食べられるかが、勝負なんだよ!!」




子供たち「…」ムムム




この世に生まれ出て、まだ10年と8年の2人。


ハンバーグやエビフライが好きなお年頃に、

思わぬ韓国住まいになって韓国料理生活を余儀なくされたうえ、

これから70年以上あるであろう、人生の「食」について、

炎天下で「勝負だ!」と言われてしまい、とってもお気の毒。




で、うっかり大人2人とお店に到着^^




ソウル市民への道

注)わたしではありません。どこかの韓国人女性です



メニューは「プゴヘジャングク」のみ!

なんという心意気! お値段は6000W!


きっと、ガンコなじーさんが、煮え立つ鍋をぐーるぐーるしているに違いない!


と思いきや、お店には大量のおばちゃん&元気なお兄ちゃんたち。



私たちが入ると、ちょうど4人出たところで、またずにすぐ座れました。



子供づれなので、3人前を注文。




気付けば、もちろんランチタイムに日本人観光客、皆無。


さらに、子供なんているはずもなく。。。





店員さんたち、日本の子供たちに興味津々!!



とにかく、笑いかける、笑いかける、笑いかける!



机には、キムチやニラのキムチ、3品のステンレスBOXが埋まっていて、

横には大量のあみえびが、こちらもBOXにIN。


最初にご飯とキムチスープみたいなもの、あみえびの塩辛が運ばれ、


「この塩辛はご飯にのせて! この3品はこのお皿に自由にとって!」


とアジュンマが身振り手振りで教えてくれます^^


そしてもちろん、最後には子供たちにむかって、



スマーイルニコちゃん




あいまいな笑顔を返す、子供たち。



と、すぐにプゴクッが運ばれてきました。



ソウル市民への道

お豆腐と卵、ネギ、そして干し鱈です♪


う~ん、いい香り…



子供たちには、最初から2人分に分けてくれていて、

コショウもナシという心遣い。

さらに、お姉ちゃんちょっと多め、妹ちょっと少なめ。



で、置いた後はもちろん…



スマーイルニコちゃん




さて、お味は…



ずずっとスープをすすると、予想以上の優しい味!

鱈の臭みはどこへやら。

ほわっと広がる鱈のうまみエキスは、お疲れを癒やす効果バツグンの美味しさ。

確かに、スープもコクがあるのにすっきりした味。

このコクは、例の「煮詰めた」ところから来ているに違いない!


うまいよーにこ



…とそこへまたもやアジュンマが登場。


その横にあるあみえびをここに入れると、いいのよ!

みたいな。

その塩辛はご飯にね!(再び)



ということで、あみえびに手を伸ばし、

うっかりご飯にのせてしまった、おバカな私。



ソッコー、アジュンマがやって来て

それじゃなくて、これ!こっち!こっちはご飯に!(再び)




アジュンマたち、決して怒っている感じではなく、

とにかく、このちびっこ大人2人と子供2人のお世話を焼いてくれまくり。



おかげで、あみえびで塩加減を調節して味を楽しんだり、

ご飯を投入してみたり、絶品のおいしさの塩辛に舌鼓をうったりと、

堪能しまくりました♪



が、、、



ここで一番頑張ったのは、恐らくMちゃん。




魚は大丈夫なものの、

お豆腐NG、できれば見たことない食べ物自体がNG。

しかし、横では店員さんがみーんな、




どーお^^?




とスマイル全開で観察している。。。




Fちゃんにご飯を投入してもらい、食べてみるMちゃん。



熱い…



次に、さまして挑戦してみるMちゃん。




ムムム




しかし、Fちゃんとかなちゃんから

「みんながニコニコしてみているから、がんばって!食べないとソフトクリームなしだよ」

と、500Wのソフトクリームをダシに、激励されるMちゃん。




気の毒なことに、目の前のスープ。

ご飯を投入することによって、、、





倍増♪





苦悩するMちゃん!

増え続けるスープ!

格闘するMちゃん!

増え続けるスープ!




それでも何とか頑張って、少し食べることが出来ました涙



よくやったよー!

きっと何年後かに、

「私、プゴクッ食べたことあるんだよね。結構イケるよ」

と日本で自慢ができるよー!

(別にしたくないかもしれないが)



ちなみに、お姉ちゃんのAちゃんは、ほぼ完食。

大人の舌をもっているね、やるね。



というわけで、こちらのお店。

歴史があるわりに、とっても気さくで、しかも美味しいので、

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りを~



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