ソウルでグルメをするのに、
あちこちで「いい!」と評判の本を、ようやく手にしました。
コウケンテツ氏の「僕の大好きな、ソウルのおいしいお店」(朝日新聞出版)
先週、家人が日本出張だったため、amazonで注文しておいて、持ってきてもらったのです。
さんきゅー、おっと。
確かに、本のサイズはちょうどいいし、写真もお料理の特徴がわかりやすい。
文章は簡潔だし、とにかく、見やすい&読みやすい。
これは、片っ端から行くしかない
…と思っていた今日のこと。
ご近所ともだちFちゃん&子供たちとお昼を一緒に食べることに。
Fちゃんの韓国語教室が市庁駅近くなので、
早速、その近くに、
コウケンテツ氏が大好きなお店がないか…
あった
しかも、私が早く食べてみたかった韓国料理の1つ、
プゴクッ
のお店です。
干し鱈のスープでございます。
しかし、何度読んでも、この
「クッ」
に気合いが感じられる料理名だわ
お店は「ムギョドンプゴグクチプ」。
なんでも、42年続くお店で、
「ソルロンタンを思わせるすっきりとコクのあるスープ」(同誌P38参照)なのだとか。
ともすれば、干し鱈のニオイがキツい、などといわれるこの料理。
なのに、すっきりしている、というところに、期待大!
しかも、牛骨ともち米の粉を12時間煮詰めていると…
煮詰めている…
おいしいエキス…
早速、韓国語教室終了後の3人と向かいます。
が、ここで問題が。
お姉ちゃんのAちゃん(10)は、結構なんでも食べてみるタイプ。
妹のMちゃん(8)は、決して食べ物に冒険をしないタイプ。
しぶりまくるMちゃんを猛説得。
とりあえず行ってみようよ! という大人たちのいい加減なプッシュに、
しぶしぶ同行してくれるMちゃん。
が、途中、マクドナルド発見。
しまった☆
今、姉妹が食べたいのが、500Wのマックのソフトクリーム。
さらに、そんな干し鱈のスープなんていう地味~なスープより、
マックが食べたいお年頃。
当然…
「マック行こうよ!」
「マックがいいよ!」
マックーマックー
Fちゃん「帰りにソフトクリーム食べるからいいじゃん」
私「そーだよ。それにね!韓国にいる間に、どれだけ韓国料理が食べられるか、勝負なんだよ!
生きている間にどれだけいろんな料理が食べられるかが、勝負なんだよ!!」
子供たち「…」
この世に生まれ出て、まだ10年と8年の2人。
ハンバーグやエビフライが好きなお年頃に、
思わぬ韓国住まいになって韓国料理生活を余儀なくされたうえ、
これから70年以上あるであろう、人生の「食」について、
炎天下で「勝負だ!」と言われてしまい、とってもお気の毒。
で、うっかり大人2人とお店に到着^^
注)わたしではありません。どこかの韓国人女性です
メニューは「プゴヘジャングク」のみ!
なんという心意気! お値段は6000W!
きっと、ガンコなじーさんが、煮え立つ鍋をぐーるぐーるしているに違いない!
と思いきや、お店には大量のおばちゃん&元気なお兄ちゃんたち。
私たちが入ると、ちょうど4人出たところで、またずにすぐ座れました。
子供づれなので、3人前を注文。
気付けば、もちろんランチタイムに日本人観光客、皆無。
さらに、子供なんているはずもなく。。。
店員さんたち、日本の子供たちに興味津々!!
とにかく、笑いかける、笑いかける、笑いかける!
机には、キムチやニラのキムチ、3品のステンレスBOXが埋まっていて、
横には大量のあみえびが、こちらもBOXにIN。
最初にご飯とキムチスープみたいなもの、あみえびの塩辛が運ばれ、
「この塩辛はご飯にのせて! この3品はこのお皿に自由にとって!」
とアジュンマが身振り手振りで教えてくれます^^
そしてもちろん、最後には子供たちにむかって、
スマーイル
あいまいな笑顔を返す、子供たち。
と、すぐにプゴクッが運ばれてきました。
お豆腐と卵、ネギ、そして干し鱈です♪
う~ん、いい香り…
子供たちには、最初から2人分に分けてくれていて、
コショウもナシという心遣い。
さらに、お姉ちゃんちょっと多め、妹ちょっと少なめ。
で、置いた後はもちろん…
スマーイル
さて、お味は…
ずずっとスープをすすると、予想以上の優しい味!
鱈の臭みはどこへやら。
ほわっと広がる鱈のうまみエキスは、お疲れを癒やす効果バツグンの美味しさ。
確かに、スープもコクがあるのにすっきりした味。
このコクは、例の「煮詰めた」ところから来ているに違いない!
うまいよー
…とそこへまたもやアジュンマが登場。
その横にあるあみえびをここに入れると、いいのよ!
みたいな。
その塩辛はご飯にね!(再び)
ということで、あみえびに手を伸ばし、
うっかりご飯にのせてしまった、おバカな私。
ソッコー、アジュンマがやって来て
それじゃなくて、これ!こっち!こっちはご飯に!(再び)
アジュンマたち、決して怒っている感じではなく、
とにかく、このちびっこ大人2人と子供2人のお世話を焼いてくれまくり。
おかげで、あみえびで塩加減を調節して味を楽しんだり、
ご飯を投入してみたり、絶品のおいしさの塩辛に舌鼓をうったりと、
堪能しまくりました♪
が、、、
ここで一番頑張ったのは、恐らくMちゃん。
魚は大丈夫なものの、
お豆腐NG、できれば見たことない食べ物自体がNG。
しかし、横では店員さんがみーんな、
どーお^^?
とスマイル全開で観察している。。。
Fちゃんにご飯を投入してもらい、食べてみるMちゃん。
熱い…
次に、さまして挑戦してみるMちゃん。
しかし、Fちゃんとかなちゃんから
「みんながニコニコしてみているから、がんばって!食べないとソフトクリームなしだよ」
と、500Wのソフトクリームをダシに、激励されるMちゃん。
気の毒なことに、目の前のスープ。
ご飯を投入することによって、、、
倍増♪
苦悩するMちゃん!
増え続けるスープ!
格闘するMちゃん!
増え続けるスープ!
それでも何とか頑張って、少し食べることが出来ました
よくやったよー!
きっと何年後かに、
「私、プゴクッ食べたことあるんだよね。結構イケるよ」
と日本で自慢ができるよー!
(別にしたくないかもしれないが)
ちなみに、お姉ちゃんのAちゃんは、ほぼ完食。
大人の舌をもっているね、やるね。
というわけで、こちらのお店。
歴史があるわりに、とっても気さくで、しかも美味しいので、
お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りを~
読んでくださってありがとうございます☆
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