
あらすじ
学校って変な場所だよね
生徒はつまらない校則を守る。教員はつまらない装いをする。お互いが茶番劇であることを承知のうえで、多くの教室はそうやって均されている。
学校ぎらいだった大人と、学校ぎらいの子どものためのエッセイ集ーー。
公式サイトより
2024年 百万年書房
感想
あらすじも何も見ず、
タイトルに惹かれて読み始めたのだが、
なんか、読みづらかった、、。
どう言う話なんだ?と。
しかし、読み進めていくと、
あれ、え、これエッセイだったのか、、
エッセイとわかった途端
すごく読みやすくなった。
こんな出来事初めてだったので
ちょっとびっくり。
どう言う文章か知らずに読むって
結構負担だったんだ、、。
で、内容はと言うと、
非常勤講師をしている作者が、
先生たるというスタンスはいやなのに
先生たるになってしまっていたり、
学校というものにあらがっているのに
学校にいる存在になっている違和感
というようなことが書かれている。
学校という違和感というのは
なんかちょっとわかるような気もする。
でも、私は学校は好きでも嫌いでもなく
まあ、どちらかというと少し嫌いって感じだったかな。
でも、問題なく通えていた人だ。
しかも、時代なのか、先入観なのか
学校は行って当たり前のもの
という世代なので、
学校に行きたくないのは
自分に非があると思っていた
と思う。
色々嫌なこともあったが、
なんとか友達に助けられ解決した。
大人は気づいていたのかもしれないが
誰も特に助けてくれなかったし
私も助けを求めなかった。
高校なんて、チャリ通で
毎日すごい坂を登って下りてしてたけど
あの暑い中、寒い中、雪の中
よく通ってたよなぁと思う。
当時は雪でも傘さして坂登って行ってたのよ。
偉いなあ。
作者はエッセイストであり
国語教師である人
文章にとてもこだわりがあり
凄いなと思った。
自分はこんなに生きてきているけど、
人に教えられることなんてないし、
こだわりを伝えられるものもないなぁ
なんて、ちょっと悲しくなったりして。
また、大学で哲学を学んでいて
哲学対話の話も書かれているのだが
それも興味深かった。
あと、お子さんの保育園の
周年記念行事に手を挙げて参加したという話は
凄いと思う。
せっかくの機会に参加しないなんてない
というくらいの意気込みなのが
やはり、自分から発信している人の考え方なんだなと、感心してしまった。
作者がこの保育園のことをとても好きだという前提はあるのだが。
あと、恩師との話がすごく良かった。
私には恩師と言って思い浮かぶ人がいない。
(先生たちごめんなさいだけど)
いい言葉をもらった覚えもないし、
私のことを覚えている先生も多分いない。
今まで先生という人と
いい巡り合わせがない
のだと思う。
大好きだった先生も、
申し訳ないがいない。
何人かいい関係だったなと思う先生はいるが。
あ、先生は私を覚えてないだろうけど、
高校の英語の先生は好きだった。
おじいちゃんみたいなおじさん先生だった。
「引っぷる(PULL)おっプッシュ(PUSH)」
が持ちネタだった。
ファミレスのドアの前に立つと
いつも思い出してしまう。