司法書士の山口です。

 

 

「借金減額診断」の広告。

こうした広告を行う事務所の多くが任意整理費用が高額です。

相場の2倍、最悪なとこでは3倍ぐらい高いです。

 

高額な費用でも、それに見合った成果があればいいでしょう。

しかし、残念ながらそうではない。

よくて普通の成果、悪いと普通の以下の成果です。

 

中には「借金がなくなる」こうした宣伝を大々的に行っている事務所もあります。
・自己破産をする
・借金以上の過払い金の発生

こうした場合でなければ借金はなくなりません。

 

少なくとも、任意整理では借金(元金)は減りません。

しかし、こうした事務所が実際に誘導するのは、ただの任意整理。
そうすると、誇大広告にあたるものも多いのでは?と思います。

 

 

「国が認めた救済制度」こんな見出しで安心させる広告もあります。

こうした広告からトラブルに巻き込まれるケースも多く、被害者向けの電話相談会まで行われています。

司法書士や弁護士が起こした被害を、別の司法書士や弁護士が相談対応する始末…

世間様から見れば「なんじゃそりゃ??」と思われることでしょう…。

しかし、これが今の債務整理業界の現状です。

 

 

 

さて、本題です。

借金減額事務所に依頼した人はどうなるのか?

 

こうした事務所に依頼した人の相談は、うちの事務所にもよくあります。

その結末はけっこう悲惨です。。

 

①普通の任意整理より高額な出費になる

②高い費用が払えなくて辞任される

③任意整理をしても変わらない

 

 

①普通の任意整理より高額な出費になる

 

仮に、費用が高い事務所に依頼をして、なんとか任意整理できたとします。
それでも、相場より高い事務所に依頼してしまうと、多くのお金を失います。

・A事務所:1か月5万円
・B事務所:1か月8万円
・C事務所:1か月10万円

これを5年(60か月)続けると?
・A事務所:300万円(5万×60か月)
・B事務所:480万円(8万×60か月)
・C事務所:600万円(10万円×60か月)

依頼する事務所でこれほどの差があるわけです。

 

・1か月の負担を低くできる

・将来的に払うお金を少なくできる

普通の事務所に依頼したほうが、金銭的な負担も少ないのです。

 

 

②高い費用が払えなくて辞任される

 

高額な費用が原因で、費用が払えなくなる人もいます。

つまり、任意整理ができなくなる(失敗する)ということ。

 

「最後まで費用は払えないだろう」

最初からこう踏んで依頼を受けている?

最近ではこんな風に感じる事務所もあります。

ようは、払えるだけ費用を払わせて任意整理をやめる(辞任する)といった形態です。

 

この原因は事務所側にある。

・任意整理できないのは費用が高いのが原因

・一部の借り入れを任意整理から除外している(依頼を受けない)

・全体の収支から見て、どう考えても払っていけない

こうなると、辞任の原因は借金減額事務所にあるんですけどね…。

 

「辞任する=依頼をした司法書士や弁護士がいなくなること」

辞任されると、カード会社から一括請求されたり、督促の電話が一気になりだします。

 

中には、初めから収入の範囲内では払えない。

それなのに「バイトでも始めて残りは用意してください」と伝えられた人もいます…

 

そして、任意整理を辞任されたら次の事務所を探さなければなりません。

「費用が高い事務所に任意整理を依頼→失敗→他の事務所に依頼する」
こうした流れです。

この場合、任意整理の相手先カード会社からすると、その人は「任意整理を辞任された人」という位置づけです。
つまり、印象が悪いのです。
 

また、こうした現状を知らない司法書士や弁護士に相談した場合。
「任意整理を辞任された人」は、再依頼を受ける司法書士や弁護士からも怪しく見られます。
つまり、再度(2回目)の任意整理がやりづらくなる…ということ。

依頼した事務所の費用が高くて任意整理ができなかったのに、「辞任された人」にその責任が及ぶことになるわけです。

 

 

③任意整理をしても変わらない

 

「任意整理をしても変わらなかった」

費用が高い事務所に依頼すると、こんなケースも出てきます。

 

任意整理は、利息やリボ手数料のカットを行って、費用対効果がとれるもの。

この利息とリボ手数料ぐらい任意整理の費用が高かったら?

そう、任意整理しても意味がないわけです。

 

任意整理をしても変わらないのにブラックリストにはなる。

むしろ、その事務所で任意整理しなければよかったね…という結末になるわけです。。

 

 

④任意整理が続かない
任意整理の返済は5年近く続く、長いものです。
1か月の負担は、なるべく低いほうが望ましい。

つまり、費用が高い事務所に依頼すると、任意整理が続かないリスクが高いのです。

これが普通の費用の事務所に依頼したら、続く人もけっこういます。
つまり「任意整理できなかった」「失敗した」は、その人のせいでなく、依頼した事務所のせいというわけです。

 

 

任意整理の依頼をして、まだ間もない状況なら助かります。

危ないかな?と思ったら、任意整理の依頼先を変更したほうが無難です。

 

 

 任意整理のHP

 

 

当事務所の任意整理専用のホームページです。

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